新潟、寄り道しつつ桜

To Me, Somewhere in the World #73

新潟、寄り道しつつ桜

Contributed by Yoko

Trip / 2023.04.05

『“今”の心地よさを一番大切に』
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。日本国内の旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#73


行くか行かないか。行くべきか行かないべきか。曖昧な気持ちで駅の券売機の前まで行き、逡巡しつつ、発券ボタンを押す。そんなテンションで向かった、お隣の県、新潟。


アオーレ長岡。


目的地は長岡。推しのバスケチームの試合があったので、前々から予定だけは抑えていた。けれども、隣の県にしてはどのようなルートを辿ろうとも、なかなか行きづらいコース。ゆえに当日の朝まで迷うという結果になった。


快速おいこっと。


ともかく切符を買ってしまったので電車へ。追加料金が必要な電車であることは把握していたけれど、乗ってみると謎の一両・観光列車だった。長野のポテンシャルの高さに驚く。




MonET.


一両列車にゆられ、十日町へ。Google Mapにピンしていた美術館があったので向かう。天気が良い。新年度切り替え時期のメンテナンス中なのか何なのか、思い描いていた外観とは少し違ったけれど、中身はなかなか面白かった。回廊をぐるりと回り見る展示。メンテナンス中の風呂、あることはしっていたけれど回廊の一部になじんでいてびっくりした。本来なら、美術館を見た後にお風呂に入れるらしい。


エイプリルフールに。


思ったより展示をすんなり見てしまったので、ダッシュで駅に戻って長岡行きの列車に乗る。またまた一両、乗り換えてようやく複数車両の列車に出会えた。人波に出会ったのも数十分、すぐに長岡駅に到着。友人の出身地、長年来てみたいと思っていた土地にようやく来れた。


ながおか花火館。


さて長岡と言えば花火。とはいえもちろんこの時はやっていないので、道の駅に併設されているという花火館へ車で向かう。駅前でカーシェアに飛び乗って。バスは時間が合わなかった。予約制の30分ほどの花火シアターは、迫力がすごかったので来て正解。たくさんの種類があって、始まりの理由があって。どの花火も魅力的だったけれど、ドーンと一発大きな花火が印象的だった。花火を現地で見た最後は、いつだったか思い出せないな。


ゲストハウス長岡街宿。


とにかく暑い1日。長岡駅にトンボ帰りして、バスケの試合を見て。帰ろうと思っていたけれど、何だかんだあり、目をつけていた駅前のゲストハウスに宿泊。綺麗で快適だった。




長岡駅周辺の桜。


思いがけず迎えた長岡での朝、長岡出身の友人が教えてくれた店で土産を買おうと駅周りを歩いていると、川沿いの桜並木に遭遇した。帰りの電車でも桜。直江津経由の鈍行→新幹線コースだったのだが、海沿いまで出るとそこでも桜並木が続いていた。乗り換えた先でたくさんの人が乗降した駅でも、桜の名所があったらしいと後で知る。


ガトウ専科。


こんなに桜が至る所で咲いているなんて、職場と家の往復しかしていない時は知らなかった。花より団子派でも、この景色は海外の人にも見せたいな。



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