Vive les vacances ! ~Time to spare Heart to spare~ #19
Always love, Calanques
Contributed by Mizuki
Trip / 2023.04.26
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。
#19
マルセイユ旅行最終日。
昨晩は宿泊先に消防が来る
というまさかの事件があったのだが(詳しくは#18をチェック)、今日は気を取り直してあるところに出かけた。その日の朝気づいたことだが、私たちがステイしていたアパートは、まさかの消防署の真隣だった。だから昨日はお隣から来てくれたことがわかった。
それを知った私たちは大笑いした。全然気が付かなかった!外にいた消防士たちは、私たちのことを知っているかのようにこちらを見ていたが(多分昨晩アパートに駆けつけて来てくれた人たち)、私たちは恥ずかしさのあまり何事もなかったようにその前を通りすぎ、目的地へ向かった(笑)
この日訪れたのは、 Les calanques(カランク)。カランクはプロヴァンス地方の地中海沿岸に見られる「入り江」のことで、岩に囲まれた地形が特徴的。フランスの国立公園として指定されていて、正式には le parc national des Calanques(カランク国立公園)と呼ぶ。
カランクはマルセイユに来たら絶対に欠かせない場所で、この旅行で私が一番楽しみにしていたスポット。高校時代、ホストファミリーが何度も連れて行ってくれた思い出の場所。Tシャツの下に水着を着用し、サンドイッチとチーズをリュックに詰めてカランクに出かけた週末が懐かしい。
メインのカランクはいくつかあるが、今回はその中でも比較的簡単なハイキングコースでアクセスできる、Calanques de Sugiton(スジトン) へ。
マルセイユ市内から公園までは、バスで約一時間。この時期ちょうど交通機関がストライキをしていたり、バスがやっと来たと思えば逆の方向に乗っていたりして、結局二時間くらいかけて公園に到着した(笑)まだフランスの交通機関には慣れない。
バスを待つ Marseillaises(マルセイユの人)
公園に着くと、早速ハイキングコースが見えた。そのコースに従って一時間ほどかけて入り江の方に向かうのだが、途中、岩に囲まれた険しい道も通って行かなくてはならない。
でも中間地点まで来るとこんな景色が…。
このような岩の中を進んでいく
メロディーとレア ♡
そして入り江の方までそのまま進んでいくと行くとビーチが見える。ハイキングで汗をかいた後のビーチ。最高。
カランクの観光サイトに “La merveille de la nature”(自然の驚異)と書いてあったが、まさにカランクは驚くほどの美しさだ。ゴツゴツした岩、透き通った地中海の海。ここに来るたびその景色に恋をする。高校時代、ありがたいことにホストファミリーにはフランスの様々な美しい自然を見せてもらった。でもカランクはその中でも一番好きな景色だった。今回また大学生として戻ってくることができたが、それは今でも変わらない。
今考えると、私はなんてラッキーだったの! と思う。カランクの近くに住んでいたなんて。
そのままずっとビーチでゆったりしていたいところだったが、夜はバスに乗ってリヨンに帰らなくてはならなかった。だから暗くなる前にまた来た道を戻った。
帰り道、みんなで三日間の思い出を振り返りながら帰った。色々ハプニングもあったけど、本当にあっという間の週末だった。なんと言っても、この旅行を通して私たち3人の絆を深めることができた。その時私たちは出会ってまだ一ヶ月くらいだったのだが、それでも一緒に旅行ができるまでの仲になれた。そしてどんなハプニングも一緒に乗り越えられる仲にもなれた!(笑)
私にとってはそれが今回の旅行のハイライト。最高の petites vacances(プチバカンス)だった。
彼女達との留学生活、これから更に楽しくなりそう☺︎
次の行き先はどこかな。
À bientôt!
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Mizuki
東京の大学に通う21歳。純ジャパフレンチガール。生まれも育ちも日本、フランス語経験もゼロだったが、16歳でフランスへ留学。大学生となった今、再びフランスに留学中。慌ただしい日本の生活とは異なり、時間がゆったり流れる「バカンス大国」=フランスならではのライフスタイル、人生の楽しみ方、について留学体験と共に発信中。趣味は食べること、ダンス、ボクササイズ、ワイン(詳しくなりたい)。