Between the waves #75
バリに存在する天国
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2023.05.01
#75
本格的に乾季が始まって、毎日降っていたスコールもなくなって、朝からピカーンと晴れる青空が眩しい季節になってきた。
良い波もどんどん入ってくる大好きな季節。
海に向かう20分のバイクドライブ、音楽を聴きながら、すれ違うサーファーたちは「今日どこの海に入るのかな〜」なんて考えているうちにいつものスポットに到着。
崖から波をチェックすると綺麗に割れるレフトとライトの波。
たまにここがハワイやどこか違う国なんじゃないんだろうかって思うほど壮大な景色。
ローカルしか知らないこのスポットは人混みでサーフィンするのが大の苦手な私にとって、絶対にに誰にも教えたくないお気に入りのスポット。
多くて4人。たまに貸切で2時間ほどサーフィンができて、水が透明すぎてニモみたいなカラフルな魚や珊瑚礁がはっきり見えるような、まさにパラダイス。
(全てがクリアに見えすぎて、波に乗っているとそれが逆に怖くなるくらい 笑)
気がつくと毎朝3時間ぐらい海に入ってる。
ここは電波が届かないビーチだから海から上がっても現実世界に引き戻されない。
外の世界で起こっていることを全て忘れて、完全に自然の中で過ごす朝。
こんな日常が当たり前にあって、その上、極上の波に乗れる。
感謝のバイブレーションしか出てこないから帰りのドライブは思わず笑顔がこぼれ落ちる。
家の近くに80円くらいの大きなココナッツを売っているお店を見つけて、常連になった。
お腹が膨れるほど大量の水分が、サーフィン後の乾いた身体を癒してくれる。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。