桜満開、ちょいすぎの函館

To Me, Somewhere in the World #76

桜満開、ちょいすぎの函館

Contributed by Yoko

Trip / 2023.04.26

『“今”の心地よさを一番大切に』
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。日本国内の旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#76


久しぶりに函館にやってきた。といっても、だいたい奥尻島とセットで来ているので前回の訪問は半年前くらい。それほど久しぶりでもない。しかし、前回も寒かったが今回も寒い。夜景を見に行く気マンマンだったけれど、百年の恋もシュッと冷めた。寒すぎる。でも桜満開、ちょいすぎの五稜郭では、平日午後にも関わらず、外でお花見を楽しむ人たちが山のようにいた。道民は寒さに強いらしい。


五稜郭。


「3月は暖かかった」と、4月に北海道を訪れてから何度言われたかわからない。ともかく異常なほどの暑さのおかげで、桜の開花宣言はいつもより2週間以上早かったのではないか。しかしながら4月に入れば改めてきちんと寒くなり、いやそれ以上に寒くなり、満開になるかと思いきや花もしぼみ、よくわからないままに訪れたタイミングで割とちょうどいい頃合いになったようだ。


五稜郭タワー・展望フロア。


それにしても、桜満開の五稜郭は人がすごかった。修学旅行生、多国籍なメンバー、もちろん日本人もいて、ラインナップが豊富すぎる。列も長すぎる。事前にチケットを購入していたのですぐにエレベーターで上がれたが、近年稀に見る混雑ぶりだった。観光客でにぎわうのは喜ばしいが、人混みはなかなかタイヘンだ。


函館市電。


市電に乗り、降り、線路の上を横切るように歩き、宿へ。朝ごはんがとても有名な宿もまた混んでいて、朝ごはんもよかったがそれよりもお風呂がよかった。




ラビスタ函館ベイ。


お風呂のフロアにあるラウンジは山向きで、湯上がりのアイスを食べながら函館山を見た。こんなに近いのに、結局見に行かない夜景を思いながら。


函館〜奥尻は30分。


函館空港もまた混んでいる(笑)。しかし奥尻行きの飛行機に乗り込んだのは定員の半分以下、すぐに引き返す人たちもいたので降りた人は10人程度か。たった30分のフライトではベルト着用サインが消えるのは5分ほど、それほどに近い離島の玄関口・函館までは人の波が戻ってきている。その先のあと一歩を越えて、この島にも自然好きな人たちが来ないかな。あたたかい人たちが迎えてくれるこの島にも。



アーカイブはこちら

Tag

Writer

  • Yoko

    長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。