もう世界に繋がってる

Alles Gute #3

もう世界に繋がってる

Contributed by meg

Trip / 2023.05.22

悩み事が尽きない日々をリスタートするため選んだ街は、ドイツ・ケルン。自分でもまだ分からない「何か」を求めて、ときめく音の鳴る方へ進もう。「もうワクワクすることしかしたくない!」と心に決めたmegさんが綴るドイツ留学日記。

#3



パートナーが見送りに来てくれて、2人で泣きながらバイバイした。


搭乗の時間まで少し時間があったので、ターミナルの自販機でおにぎりとお茶を買うことにした。
どうやら列ができている。カード、電子決済が全く反応しないらしい。
みんな英語を話しているけど、なんとなくしか理解できない。でも、ボディランゲージだけで会話ができてしまう。
イギリス人と仲良くなり、大阪、東京と旅をした話を聞かせてくれて、USJが最高だった! と言っていた。
もう日本の外から一歩飛び出した感覚がして、嬉しかった。

飛行機に一人で乗ることが初めてで、機内は思ったより狭く4人で並ぶ席は落ち着かない。
搭乗時間ギリギリにゲートに走った私は、快適に過ごす準備ができていなくて、席についてからずっともぞもぞしていた。


さすがフランスの航空会社、パンが本気だった。バターのレベルが違う感じがした!


荷物を上に置くタイミングを逃して、大きいリュックを足元に置くはめになった。
数時間は耐えられたけど、ついに耐えきれなくなって皆が立ち始めた頃、私も上のハットラックに入れようと試みた。
でも、収納スペースはパンパン。入らなくて困っていたら、今度は左隣の席の人が声をかけてくれて席の後ろにあるちょっとした空きスペースに入れてくれた。
旅慣れしている人で良かった。

よくよく話すとその人も日本人で、日本の家具を世界に売る仕事をしているらしい。
前職はエンジニアで、労働時間が長すぎておかしくなりそうだったけど、そのおかげでストレスには強くなって、それが今の仕事にも活きてるかもしれないと笑って話していた。
色んな生き方があって良いんだなと思う。

最後は「楽しんでくださいね」と声をかけてくれた。
心細いこともあるけど、旅先で触れた優しさは何倍もあたたかく感じられる。
こんな素敵な言葉をかけられる大人になるには、自分が頑張っていないといけないなと思った。

少ない言葉を交わし、同じ空港での乗り換えだったけど機内でそのままお別れをした。
旅をする人の距離感がやっぱり好きだ。


シャルルド空港。天井のライトが素敵。


パリのシャルルド空港で乗り換えをして、ドイツまでもうすぐ!


空港で働く人が皆んなおしゃれだった。それぞれの着こなしがある。







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