怒涛のインド旅での王道ツアー?

Travelling is my Life #4

怒涛のインド旅での王道ツアー?

Contributed by Asuka Naka

Trip / 2023.05.17

『とにかく旅をするのが好き!』高校生の時に初めて訪れたインドがトラベラーへのきっかけだった。多くの国を旅する好奇心旺盛な彼女だからこそ感じる面白さと発見。出会いと出来事を振り返りながら綴るAsuka Nakaさんの旅日記。

#4


旅に出るたび、違う国の人と出会うたび、私はあることを後悔する。なぜもっと歴史に興味を持たなかったのだろう。日本では小学校から義務教育で、歴史を教わるはずだが、いざその歴史上の有名な場所へ行くと「ここは一体なぜ有名なのだろう?」と疑問に思うことが多々ある。歴史は終わりも正解もなく奥がどこまで続くのか見当もつかないくらいに深い。歴史の授業は学生時代の私にとっては寝る授業だった。朝5時起きで1時間かけて通学して部活をしていた私にとってはとても有難い科目であった。今となっては歴史や社会の先生ともっとたくさん話したかったし先生の脳内をもっと詮索すればよかったと思う。

海外に日本人としていくと、大体周りの外国人が思う日本の歴史といえば“侍”、“忍者”、“原爆”この3択だ。1900年代の日本史は小学校六年生の時の中学受験の際に嫌というほど叩き込まれたのと、最近の歴史ということもあり興味があったため原爆については語るものがあったが、侍や忍者と言って私が思いつくのはクレヨンしんちゃんや時代劇で見て学んだものくらいだ。逆に自分が日本以外の出身の人に出会った時に、彼らの歴史を知らないせいで恥ずかしい思いをすることもたくさんある。そして時には知識不足が仇となり相手を傷つけかねない。なので最近はできるだけ吸収できる知識は幅広く身につけようと努力しているつもりだ。

なぜ歴史の話かというと、インドでかの有名なタージマハルに私たちが行くことにした時のこと。てっきり宮殿かと思い到着した私はそれがお墓だと聞きショックを受けた。こんなにも素敵なお墓がこの世に存在するのか。お墓といえば悲しさをイメージしやすいが、その人の思い出のような意味を込めて豪勢にしても、お墓として存在させなくてもいいのだと創造性を掻き立てられた。



タージマハルへ行くのにも、もちろんインドならではのハプニングだらけ。早朝のまだ空が暗い中ダッシュでツアーバスの集合場所へ行った。いざタージマハルへレッツゴー! と発車した。途中でどうやら予約時の手違いでツアーガイドが乗車してきた。私たちはツアーガイドはいらないつもりだったので焦りながらもガイドさんには降りてもらうことにした。そしてとりあえずインドの民族衣装サリーのレンタル屋へ。たくさんのアクセサリーや綺麗なサリーが置いてある中から選びワクワクしながら着た。小さい頃からドレスアップが大好きな私。テンションが上がった。



そしてやっとタージマハルに到着! 人のごった返す中にも豪勢に聳え立つタージマハルは想像より遥かに綺麗だった。中の装飾やデザインも全てとても美しく、それが数百年前に建てられたとは信じ難い。と感動しているのも束の間。やはり日本人集団のわたしたちの周りには記念撮影者が集まる。わたしたちだけで記念写真を撮ろうとすれば必ずインド人が写真に入ってくるような形だ。そんなインド人はとてもお茶目だが、先日から記念撮影が続いていた私は疲れが溜まり、後から少し後悔するくらい写真を撮らなかった。





というように旅が始まり数日立ってくるとメンバーも少しずつ疲れが見えていた。そんな私たちに必要なのは、WIFIと美味しい食べ物! ということでWIFIマークの看板のあるレストランに入った。もちろん看板などつけていただけでWIFIはなかった。そんな期待を裏切らないインドは本当に飽きない。私は携帯もWIFIがなければ使えないように設定していたが、当時JKだった私には携帯の使えない生活が少し寂しかった。そして食べ物を頼んだはいいものの1時間は料理が出てこなかった。朝からなにも食べていなかった私たちはもう笑うしかなかったが、それもなんだか楽しく感じた。帰りのバス内はみんな爆睡。ハプニングだらけの1日も愛おしいと思えるくらいとても有意義な時間だった。ハプニングはまさに旅の醍醐味。


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