Vive les vacances !
~Time to spare Heart to spare~ #23
Last minute trip to Barcelona
Contributed by Mizuki
Trip / 2023.05.31
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。
#23
2022年10月
10月に入り急に肌寒い気候になったせいか、夏の「バカンスモード」から「学校モード」へとすっかり切り替わった。この時期はMGB(#16)のクラスが毎日のようにあって、同じメンバーで多くの時間を共にした。そのお陰でみんなすっかり仲良しに。
ある日、クラスで隣に座っていたマティスがパソコンを広げて何かを見ていた。真剣に授業のノートを取っているのかと思いきや、彼のパソコンを覗くと、全く授業と関係ない旅行サイトを見ていた(笑)
彼はカナダからの留学生で、旅行好きのアクティブガイ。毎週末と言ってもいいほどいつも旅行をしている。ちょうどその時彼は、次の週末に向けて旅行先を探していた。
しばらくすると彼は私に「今週末バルセロナ行かない?」と言った。
フランス以外ヨーロッパを旅行したことのなかった私にとって、それは魅力的な提案でしかなかった。でも流石に急すぎたし、どのくらいの費用がかかるかもわからなかった。だから直ぐには「Yes」とはならなかった。
でも彼は、交通費や宿泊費、食費など、旅行でかかる全ての費用を見積もって提示してくれた。それが驚くことにとてもリーズナブルだった。
ヨーロッパが陸続きなことをすっかり忘れていた。日本人の感覚だと、「海外旅行」と言えば、ある程度の時間とお金がかかると思いがちだけど、ヨーロッパ内では日本でいう「国内旅行」の感覚で旅行が出来る。距離的にも金銭的にも。(交通手段を選ばなければ))
私はそれならと旅行に賛成した。宿泊費に関しては、人数が多ければ多いほどさらに安くなる。だから休み時間になるとマティスと一緒にバルセロナ行きをクラス中に提案した。その安価な旅行費を聞いたクラスメイト達は、急な提案にも関わらず次々とその計画に「Yes」と言った。
結局9人ものメンバーが集まった! それも超インターナショナル。(フランス、アメリカ、カナダ、イタリア、ドイツ、日本)
放課後早速私たちは大学付近のカフェに集まって旅行計画を始めた。そこでは往復チケットと、9人が寝泊まりできるエアビーを一斉に予約した。それは出発三日前のこと。でもこのようにしてなんとか旅行が現実的になった。
どんな旅行になるだろうか?
<出発日>
私たちのバスは、夜中にリヨンを出発し、次の日の早朝にバルセロナに到着する。約6時間という長い道のりだったが、夜中だったので寝ていれば意外とあっという間だった!
バスライドの後半、スペインに入ったことを知らせる通知が携帯に届いた。
パスポートコントロールなしで他国へ行くことが出来るヨーロッパ。それをまさに体験した瞬間だった。ヨーロッパ内の国と国への移動の簡易さに驚いた。
そんなヨーロッパならではな体験を楽しみながらバルセロナに到着! 着いたのは早朝。せっかくなので朝からプロダクティブに観光をスタート!
まずは…バルセロナで行列を作るクロワッサンで有名なパティスリー『Patisseria Hofman』 へ。
フランスのクロワッサンとは違ってスペイン版クロワッサンには砂糖がコーティングされてたり、ピスタチオやチョコレートなどのクリームが中に入っているものが多い。
ランチにはスペインと言えばの「タパス(小皿料理)」をみんなでシェア
La Frescaというレストラン
スペイン語が得意なジェレミー
この店で食べたタパスリスト
-Croquetes pernil (豚足コロッケ)
-Pa amb tomàquet(トマトパン)=トーストにトマトソースを塗ったもので、タパスの定番。
-Tires de pollastre (フライドチキン)
-Truita de patate (スパニッシュオムレツ)
-Bomba barcelonet (バルセロナコロッケ)
-Patates braves (ブラバスソース=サルサソースフライドポテト)
-Calamars andalusa (イカフライ)
ブラバスソース、気に入った☺︎
お腹がいっぱいになった後はビーチで海水浴。10月に入ったというのにビーチは人でいっぱいだった。夏にまた逆戻りした気分。
夜はエアビーに戻って夜ご飯。学生らしくディナーは自炊。メンズ達が中心になってトマトパスタを作ってくれた! その間ガールズ達は順番にシャワー(大人数だからシャワーの順番待ちに時間がかかる 笑)。
夕食時に話題になったのは誰がどこで寝るか。というのも9人のうち少なくとも2人はソファーベッドで寝なくてはならなかったから。ということでベッド争奪戦ゲームが始まった。フランス人の友達が提案してくれたゲームで「シーフーミ!」って言いながら指を使ってプレイするゲーム(笑)
1.皆で円になって座ったら中央にグラスを置き、その上にそれぞれの人差し指を置く。
2.それぞれ順番に「シ、フ、ミ」と言いながら「ミ」の時点で0からプレイヤーの人数(=私たちの場合は9)の数字を発する。
3.その瞬間全員グラスから指を離すかそのまま残す。数字と指の数が合っていればその人の勝ち。
というゲーム。そして最後に残った2人がソファーベッド(笑)
結果はと言うと、見事に私とイタリア人の友達クリスティーがこの日のソファーベッド隊になった(笑)
このように、なんだか高校時代の「修学旅行」が思い出されるような9人の旅が始まった。
続く
À bientôt!
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Mizuki
東京の大学に通う21歳。純ジャパフレンチガール。生まれも育ちも日本、フランス語経験もゼロだったが、16歳でフランスへ留学。大学生となった今、再びフランスに留学中。慌ただしい日本の生活とは異なり、時間がゆったり流れる「バカンス大国」=フランスならではのライフスタイル、人生の楽しみ方、について留学体験と共に発信中。趣味は食べること、ダンス、ボクササイズ、ワイン(詳しくなりたい)。