ホストマザーとローラと猫のENZO

Alles Gute #4

ホストマザーとローラと猫のENZO

Contributed by meg

Trip / 2023.06.05

悩み事が尽きない日々をリスタートするため選んだ街は、ドイツ・ケルン。自分でもまだ分からない「何か」を求めて、ときめく音の鳴る方へ進もう。「もうワクワクすることしかしたくない!」と心に決めたmegさんが綴るドイツ留学日記。

#4


ホストマザーとはメールでやりとりをしていたけれど、エジプトから来た女の子と、猫のENZOが1匹いるということしか知らなかった。


私の部屋。綺麗にベットメイキングしてくれていた。


長旅を終え、ようやくホストの家に着くと、素敵な部屋が用意されていた。
壁にはいくつかの絵が飾られていて、部屋には大きな窓があって、ベランダにはたくさんの花が飾られている。太陽の光を浴びていると、気持ちの良い風が入ってきて、教会の鐘の音が聞こえてきた。

ホストマザーのステファニーは主にファンタジーを書く作家で、事前に住んでいると聞いていたエジプト人は大学で化学を学ぶローラだった。
メールでは、少しの間一緒に住むことになるからカオスな状況になるけど宜しくね、という感じだったけどローラが大きな棚を組み立てているのを見て、どうやら長いこと3人で暮らすことになりそうということが分かった。

到着した日には、入れ違いでここを出るイタリア人のマルコもいた。
私と同じ語学学校にいたらしい。
食器を片付けていなくてホストマザーがマルコに指摘すると、いつも彼は「Kein Problem」と言っていた。(No Probleme)
それに電車のチケットをどうしていたか聞くと一回も払ったことがないと言っていた。全く参考にならない。笑
ドイツでは切符を乗車時に毎回確認されるということがなく、マルコみたいに買わないで乗る人も結構いる。

帰ってきてもリビングでイタリア語のテレビを見て、ベランダでWeedを吸っているからホストマザーがよく呆れていた。

マルコみたいなタイプを見ると、少し羨ましくも思える。世間的だらしないと言われるタイプは、周りの人を安心させる力を持っていると思う。一緒に住んでみたかったな。


初日は疲れていたからよく寝れたけど、寒くて早々に風邪を引いてしまった。
リビングでご飯を食べると、誰かが来た時にスモールトークをしないといけないのが嫌で自分の部屋でご飯を食べてしまう。
慣れるまでもう少し時間がかかりそうだ。


ホストマザーとローラとENZO。




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