Everybody has a gift #2
孤独
Contributed by ERI
Trip / 2023.06.09
アーティストERIが、現状を脱却するために訪れたアメリカの地。ノープランで過ごした1.5ヶ月間の1人旅の様子をお届け。そこで見つけた答え「Everybody has a gift」、自分自身にも、自分の興味にも正直でいていいんだ!!
孤独…………
孤独って、最近体験しましたか?
普通に生活していても、孤独だなと感じることはあると思います。
仕事がうまくいかなくて、友人関係がうまくいかなくて、恋人と喧嘩しちゃって。
などなど。
私も体験したんです、孤独。
すんごい久々に。
日本にいると、知り合いだらけの暖かい環境の中で暮らしていて、自分が恵まれていることをすっかり忘れている。
けれど、このアメリカの旅で一番辛かったこと、そして一番体験したかったことは、
孤独です。
私はよく1人で海外に通っていた。
それは、1人だと自由だし、現地の友達とも会えるし、また輪が広がるし、
何よりも、生きている実感があった。
今回の旅もそう。
あくまで、1人で行くのが目的。
現地に知り合いもいるけど、基本的には1人なのだ。
本当に1人になったらすること、
それは自分との対話。
まじで。本当に自分と話し始めます。笑
「これからどうする? どうしたい? やっていけるのか? いや、やるしかないんじゃないか?」
道に迷った時も、
「こっちかな?! あっちか…いや、あのひとに聞いてみる? 恥ずかしい? いや、聞かないとここで多分死ぬ! いけ! 勇気出せ!」
現地の知らない人と話している時は、
「カフェで横に座っていただけなのに、洋服を褒めてくれてそこからめっちゃ会話進むぅ〜! 話しかけてくれるのありがてぇ〜!! 私ももっと馴染みたい! 私も話しかけちゃお…!」
と言った具合で、頭の中でもう1人の自分と会話している。
そうすると、知らないうちに1人の時間が楽しくなってくる。
毎日サバイバルしてる気分。
しかし、毎日サバイバルなんていうと
流石に頭が疲れてくる。
私だって毎日元気100倍なわけじゃない。
心も体も疲れている時に、1人で動いていると、
そこで初めて孤独を味わう。
「あ、私今1人でアメリカ来てるんだ。
1人で帰るまで生き延びなきゃいけないんだ。
これから絵を描いていけるのかな。
アメリカはやっぱ最高だ、素敵なアーティストがそこらじゅうにいる。私もできるのかな。
あぁ、誰か助けて欲しい。誰か人生の正解を教えて欲しい。」
私は、ほんのり人見知りだ。
話しかけたくても萎縮してしまうことも多々あった。
だが、しかし、
ここはアメリカ。そんなことは許してくれない。
人見知りには少し厳しい国だ。
私はそんな自分の殻を破りたかった。
毎日自分自身と議論していた。
「どうして、あははって笑って会話を終わらせようとする?
もっとツッこみなさいよ! ここにいるんだったら、後悔しないくらい人と喋り倒して帰ろうよ! 会話が下手なら、会話を繋げてくれる人にボールをパスしたらいい! 他人任せな方法だけど、自分をトレーニングするにはそうするしかない! いけ!」
なぜか、私は見た目からなのか、立っているだけですごく話しかけられる。
この状況を利用して私のコミュ力トレーニングが始まった。
道端で話しかけられたら、相手がいいやって思うくらいまで話し込み、
宿泊施設では毎日スタッフと話し、飲みに行き、
レストランやスーパーのレジの店員さんとも何気ない一言でも交わそうとし、
そうして続けて行った結果、
すごくおしゃべりなエリンゴスターが完成しました。
笑
声も何故かデカくなっているし、すんごい喋るし、
私はこのトレーニングを成功! としました。
現地にまた少し馴染めたのでしょうか?
これがないと雪山は寒いんだ
調子乗って全部食べたらいっぱいすぎてお腹壊しました
行きたかったお店MOND MOND
アーカイブはこちらから
過去の連載はこちらから
Tag
Writer
-
ERI
藤沢生まれ、横浜育ち。物心ついた頃には、絵の具で遊んでいた。アーティスト活動のため脱サラ。モノにあふれる現代に疑問を持ち、着飾らない自然体でいるスタイルの美しさを表現している。好きなものは、サーフィンとみかん。