Que Será, Será #1
久しぶりの出発
Contributed by Sara
Trip / 2023.08.01
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。
#1
コロナが少しずつ収束し始めた2022年9月、大学生活で初めて海外へ旅に出た。行き先はスペイン。父も学生時代訪れ、魅了された場所だった。
久しぶりにパスポートを開く。スタンプが押される瞬間も、飛行機が飛び立つ瞬間も、何度経験してもやっぱり胸が高鳴る。やっと旅が始まるんだ。この瞬間をどれだけ待ち望んでいただろう…!!
窓から眺めるこの空の姿を見るのも何年ぶりだろう
タイトルの“Que Será, Será”は、「なるようになる!」を意味する言葉。アルバイト先のイタリアンレストランで、情熱的でおおらかなイタリア人シェフが教えてくれた魔法の言葉だった。今となっては「なるようになる!」の精神でつねに前に進んでいく私だが、幼い頃は「石橋を叩きすぎる性格」と言われるほどの慎重派だった。そんな私をオープンで行動的にしてくれたのは、今考えると「旅」だったのかもしれない。
家族旅行で海外に行くこともあれば、小中高の研修で海外に行くこともたくさんあった。小さい時から色々な世界を見るチャンスに恵まれていたこと、本当に感謝している。飛行機でそんなことをぼんやりと考えていたら、あっという間にトランジット先のドバイに到着していた。
旅のコストは極力抑えたい。旅を重ねて格安航空券探しが得意になった! 格安便だからもちろん、トランジットはマスト!
ドバイでのトランジットを経て、いよいよスペインに到着! 今回は約2週間、スペインのマドリード・バルセロナ・ビルバオを巡る旅だった。最初の目的地はビルバオ。スペイン北西部のフランスとの国境付近、バスク地方にある街。
スペインでは国内でまったく違ういくつかの言語が話されている。首都マドリードで話されるスペイン語、経済の中心バルセロナで広がるカタルーニャ語、そしてスペイン北部のバスク州ではバスク語。他にもバレンシア語やガリシア語も。日本の「方言」以上に大きな違いがあったり、言語に対して人々が抱く帰属意識も強かったりする。
スペインと聞いてすぐに思い浮かんだのはマドリードやバルセロナ。でも、そこだけではなくビルバオにも足を運んだのは、それぞれの地域に根付く文化や、人々が抱く地域への愛を感じたかったから。今回巡った3都市の中ではいちばん好きな場所になった!
ビルバオを拠点とするサッカークラブ、アスレチック・ビルバオのサンマメススタジアム。
バスク地方といえばバスクチーズケーキ。チーズ屋さんのチーズケーキ、絶品だった!
フルーツより鮮やかなおじいちゃんのポロシャツがかわいい
ビルバオは自然豊かでアートでとってもカラフルな街。行き交う人々もどこかのんびりとしていて優しい感じがした。
旅に出たら、観光地を巡るだけじゃなくてローカルな場所にも行ってみたい。地元の人と会話を交わしてみたい。SNSのタイムラインには映えた写真が溢れ、雑誌にはディープな現地情報が広がっている。家にいても海外旅行気分を楽しめる時代だけれど、だからこそ私は、足を運ぶことを大切にしたい。実際に訪れたからこそわかるような出会いを重ねたい。そこには不安やハプニングも伴うかもしれないけど、でもきっと、なるようになるよね!
ここからはビルバオでの記録を紹介していきます。
それでは、またね!
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Sara
東京で暮らす21歳の大学生。バックパッカー、1人旅、スウェーデン留学…どんな場所にいても「なるようになる!」と信じて強くてハッピーな気持ちで旅を続けている。旅雑誌の編集経験もあり、一眼レフやフィルムカメラも大好き。異国のごはんを食べることも大好き。