FIND YOUR OWN #3
流れは自分でつくれる
Contributed by KYOKO
Trip / 2023.09.25
2022年の年末、ニュージーランドからすべてがはじまった。暮らすように旅をするKYOKOさんが教えてくれる、「無期限無計画旅」のススメ。
#3
Mount Maunganui 最終日の朝。
お天気もいい事だし、最後にお気に入りのカフェへ行く事にした。
$13のシアワセ。お腹いっぱい胸いっぱい。
街で人気のベーカリー『Eddies』はオススメの場所。
バックパッカーへ戻りチェックアウトを済ませて、3日間お世話になった友達に最後の挨拶。また会いたい! またここに戻って来たい! と思うくらい心地のよいアットホームなバックパッカーと仲間たちだった。
そして、昨日初めましてだった、やっちゃんと車を出してくれるミキさんと合流。初めて会うにも関わらず、ウェルカムで車に乗せてくれたミキさん。旅をしていると、こうやって人の優しさや温かさに触れる事が多い。
もし自分が同じ立場になったら、次は自分が誰かを助けてあげよう! と思える。
『して貰って嬉しかった事は、自分もする。』
こうやって経験を循環していくのがわたしの中のちょっとした旅の決まり☻
来る前からずっと気になって、惹き寄せられた街 Raglan に到着。
2人のおかげで無事ここに辿り着くことができた。
(車では2時間半で着いたけど、バスだったら1日ががり。もしくはヒッチハイクじゃないと辿り着けないぐらい交通の便が悪かったので、本当に2人には感謝である!)
小さい街だけど、わたしの好き!がいっぱい詰まったサーフタウン。
街の中心にあるカフェ『INDI』
ここのアイスロングブラックは絶品。
やっちゃんとミキさんとは、話が途切れないくらい打ち解けて、「今日でお別れなんて寂しい〜」と言いながら、街を探索した後、数日間お世話になる宿へと送ってもらった。
ニュージーランドに来たら絶対に泊まりたかった場所。
レセプションのお庭からの景色が最高すぎる。
solscape
2人とお別れして、自分の泊まる部屋へ。
わたしは2段ベッドの上にしたのだが、体を起こしたら天井にぶつかるくらい天井との距離が近い(笑)。
でも何だか落ち着く。
本当は1週間くらいこの場所に泊まりたかったのだけど、予約が取れなかったので3日間bookした。
その後はタウンの中心にあるバックパッカーに3日間。
その後のことは何も決めてない……計画していない。
男女共有の8人部屋 Number7
ベッドからの景色。天井が近い!!
共有キッチンでご飯を作って、宿泊している人と話をしていたら
「サウナセッションがあるから受けてみて!オススメだよ!」
と何人かの人が教えてくれたので、受ける事にした。
東京に居た頃から(沖縄でも月1、2回は行っていた)、銭湯&サウナにハマっていたわたしにとって『サウナセッション』はとても興味深かった。サウナセッション? セッションって何?! と頭に浮かぶ。
ニュージーランド出身のサムは、フィンランドでサウナについて学び、ここラグランで1からDIYをしてサウナを作ったらしい。
そしてこのセッションというのは、サムがその日の気分でエッセンシャルオイルとミュージックをチョイスし、熱波師をしてくれる。
これがなんとも心地よい。そして熱い。
このセッションの1番のイベントが 『ice bath』 である。
日本では、水風呂に入るのが普通だけど、ここでは氷がいっぱい入った水風呂に入る! これが海外では今大人気なんだって!
わたしも人生初のice bathに挑戦。
最初は冷たいし痛いし無理! と思ったのだけど、これが結構ハマる(笑)。
カラダの芯までキーンとして、頭の中がクリアになってネガティブな事が抜ける感じ。めっちゃデトックスになる。
この先どうしよう〜、とちょっとネガティブになっていたからグッドタイミング。おかげでマインドが少しクリアになったし、体の芯まで温まったので熟睡できそうだ。
洗面台が屋外にある。サウナ後はいつもお肌とぅるとぅる。
2023.1.11
あいにくの雨で眺めも悪かったけど。
この日はこれからの先の事を考えよう! と。
自分が今後どこに行って、どんな経験をしたいのかを書き出した。
昨日のサウナ中に考える事があった。
何でわたし今こんなに不安なのだろう?念願の海外にいるのに楽しまなきゃ!と。不安な理由を自分なりに紐解いた所、
・未来への不安(これからどうなるのか)
・流れが来なくて止まっている感覚
この2つが大きいみたい。
流れがくれば、その流れに乗っていけるのに。
来る気配なし。そう思った時、今自分に必要な事は 『先の事を決めて、自分で流れをつくる!』 という事。流れが来ないならば自分で作るしかない。先の事を決めるのが大の苦手なわたしにとってこの課題は成長するいいタイミングなのかもしれない(笑)。
今自分がしたい事は?
・ウーフをしてお金をかけずに旅をしたい!
仕事を辞めてきたので、収入はゼロ。
特に副業をしているわけでもない。
つまり収入はゼロのゼロ。
お金を稼げないなら、使わないで生活する方法はないかな? と考えた時、『WWOOF』という制度を思い出した。
メインタウンの道端にあった『free pantry』
ここに置かれている物を自由に持っていける。しかも無料! お金のないバックパッカーには嬉しいよね。
『WWOOF/ウーフ』とは、お家やファームのお手伝いを1日4時間する代わりに、
・アコモデーション(宿泊)
・食事
を与えてもらえるという制度。(場所によってルールは多少異なる)
つまり、旅中に1番かかる宿泊費と食費を浮かす事ができるというわけ! 『暮らすように旅したい』 わたしにとっては、現地のファミリーと生活できる事や英語を学べる事などプラスな事だらけだ。
好きな場所、ファミリー、仕事内容などは自由に選べる。
選択肢は山ほどある。さぁどうするkyoko? と頭の中に浮かぶ……。
旅をしていると、選択する場面が多い。
自由な分、すべて自分次第。決めるのは自分。
自分のしたい事、好き、目的が分かっていたらしっかり選択できると思うから、いつも自分に問いかける。
今、自分が求めている事はなんだろう?
・海があって、暖かい場所に行きたい
・ニュージーランドらしく羊と暮らしたい
・子供と犬が好きだからファミリーのお家がいい
・街から離れた場所で自然と動物に囲まれたい
などなど、行きたいエリアと選択肢を絞って探す。
ここに行ってみたいなと思うウーフのオーナーさんに5、6件メッセージを送った。あとは返事を待つのみ。
あぁ〜!!! 頭使って疲れた! でも、行動したから何だか心が軽かった。行動するってわたしにとって大事なのだな〜とつくづく気付く。
solscapeからビーチまでは歩いて行ける。
わたしが座っている後ろの席で、何かミーティングが行われていた。どうやら数日後にここでフェスティバルがあるらしく、そのボランティアについての話し合いをしていた。さりげなくわたしの耳に、『キッチンで働ける子いないかな?』と入ってくる。
え! わたし!!! わたしやりたい!!!!!!
と心の中で叫んだが、こうゆう所シャイなんです。肝心な時にシャイな自分がでる。話しかければ良いのに、体が動かない。笑
そんな事を思っている間にミーティングは終わっていた。
ちーん。
でも、わたし今日1つ行動したしよく頑張ったから大丈夫。もし次にチャンスが来たら必ず行動する!って心に決めた。無理に自分を変えようとしても心が疲れるので、ステップバイステップ。シャイな自分も受け入れる。でも、本当に手に入れたい!と思う時は、後悔のないようにアクションを起こさないとなぁ・・・と自分に言い聞かす。(この日わたしはめちゃくちゃ葛藤した。(笑))
そうしたらそのチャンスはすぐにやってきた!
フェスティバルのボランティアに来ていたおじちゃんと、部屋にもどる道で偶然会ったので
『フェスティバルのボランティアまだ募集してるかな?』と聞いてみた。
そうしたら、オーナーさん紹介するから話してごらん! と連れて行ってくれたのだ。
オーナーさんに会うと、ピラ(さっきミーティングしていた子だ!)を紹介してくれた。
わたし 「ボランティアの話がさっき聞こえたんだけど、まだ募集している?」
ピラ 「ぜひボランティアしてほしい!何ができる?」
わたし 「キッチンのお手伝いがしたい!
ピラ 「ちょうど探していたところ!決まりね!」
そう、わたしはボランティアの仕事をゲットできたのだ!
よし、流れがきたぞきたぞ〜っと不安よりもワクワクが溢れてきた。
1つ行動したから流れがきたのかな?と思った。何事も連鎖するものだ。
そして予定がない分、こうやって目の前にやってきたチャンスをゲットできる。
これも無計画旅の楽しみの1つ。
先の予定を決める時、決めない時、どっちもあっていいと思う。
バランス良く、あとはタイミングとフィーリングに任せる。
そう思わせてくれた出来事だった。
今日も熟睡できそ〜!
つづく
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KYOKO
東京生まれ東京育ち。自分に合った心地良い生活を送るためにたどり着いたオーストラリアのビーチタウン。自然と調和しながら太陽をいっぱい浴びスローライフを送るなか、旅や人生のなかで見つけた学びや経験をシェアしたい! と思うようになり文章を綴る。人生楽しむ! がモットー。