一難去って、また一難

Between the waves #105

一難去って、また一難

Contributed by Miki Takatori

Trip / 2024.04.15

ひとつの場所に留まることが苦手で、さまざまな国を転々と旅してきた高取美樹さん。それぞれの場所で、暮らすように旅を続ける彼女が切り取る、何気なく、そして特別な瞬間。

#105


一難去って、一難去って、また一難。

こんな言葉がピッタリな1週間(いや、もう2週間ほど続いている)。

人生の大きな中間テストがやってきた。

これほど感情を揺さぶられる出来事が起きた時、宇宙はどんな対応するか見ていたとしか思えない。


まず3月4日(月)

前日友達と遅くまで飲み、バイクを運転して帰れる状態じゃなかったからレストランにバイクを置いて帰宅。

翌日取りに行くと後ろのタイヤがパンクしていた。あのパンクの仕方は見るからに誰かの仕業。

友達に助けてもらいながら簡単に新しいタイヤは手に入ったもののなんだかスッキリしない。


続いて3月8日(金)

いつも停めている駐車場にバイクを停めて2時間ほどサーフィン。

戻ってくるとバイクのシートが開けられていて、中に入っていた財布とiPhone、その他貴重品を盗られた。

今まで3年間毎日同じことをしてこんな被害に遭ったことがなかったから油断していた。

とにかくiPhoneがないと誰にも連絡も取れずATMカードなども止められず、30分ほどかけて市内まで急いで買いに行った。

今までのデータも全て失って、おまけに日本の免許証も。

もう悔しいとしか言いようがなく、苦い教訓を学んだ。

しかし翌日の土曜から月曜まではバリは祝日で身動きが取れない状態だったから、金曜日に起こったのが不幸中の幸い。


最後に3月13日(水)から現在進行形。

インフルエンザにかかり全身の関節痛で今回はこのまま天に召すんじゃないかと思うくらいの重症。

普段風邪は1日寝込んだらスッキリ治るのに、これがまた4日ほど続いている。

病院に行って数種類の点滴をしてもらってやっと楽になったが、一人でバイクに乗り病院へ行く途中「あ、これだめだ」と何度も思った。

風邪を引いた時は、いつもお母さんが作ってくれる薄味のうどんか雑炊が食べたくなる。

ベッドで死にそうになりながらそんなことを思っていると泣けてきた。


もうこれ以上何も起こってほしくなくて、今月残りは家に引き篭ろうかと考え中(笑)。

多分3月は私を嫌っているし、私も3月を嫌っている。

今だからこうやって書けるけど、外に一歩出るだけで何か起こりそうで心臓に悪い。

iPhoneも新調し、風邪で外にも出ていないため写真がほぼないけど唯一楽しかった3月1週目の写真を少しだけ。

バリの滝とかジャングルとかへ行って厄祓い的なのをした方がいいのかな?











Miki



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