BAMA Diary #4
BAMAの刺激的な1週間
Contributed by The break of dawn
Trip / 2024.04.25
#4
アラバマの朝は清々しいほどの晴れ☀️しかし、容赦ない陽差しでとにかく熱い!
日焼け止めをいくら重ね塗っても足りないほど。(ここにある日焼け止めはSPF100とかまである)外に出ればたちまち肌がジリジリ焼けてきた。
朝9時頃、寮から歩いて10分くらいのYoung Hall Cafeteriaに向かう。長テーブルが連なる広いCaf(キャフ=カフェテリアのこと)には、派手な部屋着を着たガタイのいい黒人が数人いるだけ。
私とAyaはザ・アメリカンな朝食を好き放題とることができた。
朝からギルティーなものが並ぶ。オレンジジュースに、スクランブルエッグ、ソーセージ、甘いマフィンとスコーン。最初の頃は調子にのってよく取りすぎちゃっていたな(もちろん程なくして飽きる)。
「この人はアメフト選手かな?」「いや。freshmanじゃない?」「意外にレインボーシリアル食べてるよ(笑)」「ちょっとかわいいじゃん(笑)」毎朝アメリカ人を観察して、こんな会話とかゴシップ話をするのが日課(Ayaとも大体英語で話すけど、きわどい話をする時だけは都合よく日本語でね(笑))。
Ayaはアメリカ文化とか、南部カルチャーについてよく知っている。私はアメフト選手といえば「Glee」で見たぐらいのイメージしかないから(スクールカーストの上位、悪いやつ、f**k boy…とか)知らないことが多いけど、とにかくここで見るものは、新しいもの尽くしで面白い! Ayaからスラングとかアメリカの流行りを教えてもらいながら、少しずつ慣れていくんだ。
今日はまた手続きがあるとかで、朝からInternational House に行く予定だ。
今いるGilbert Hall からは駐車場を横切って徒歩5分のところ。平家の白い家(留学センターが一軒の家を持っているのって気前いいな。ちなみに見た目もかわいいの)。大学の施設で覚えた場所はまだここだけだ。
留学生に一斉に送られたメールで、ccの一覧を見ると私の他に20人くらいいた。名前からどの国出身かを考えたけど、 やっぱりわからないもので、今日はそれがようやくわかる! 全てが新しく始まる高揚感でいっぱい。
白いペンキで厚塗りされた古いドアをノックすると、奥からメガネをかけた白髪の女性が出てきて開けてくれた。
「Hello!!」とMs. Connieが青い目にシワシワの笑顔を見せて「Welcome! You are…?」
「Hi, I‘m Hannah from Japan!」と自己紹介すると「Hannah! Come in and relax!」と迎えてくれた。
8人は座れそうな大きいソファと、向かい側に4人掛けのソファ。なかなか広い部屋だなぁと見渡すと、そこにはすでにヨーロッパの女子3人が並んで座っていた。
「もしかしてもう仲良くなっている. .....?」
金髪、透き通るほどの肌の白さ、青い目の子たちは、私たちとはまるっきり違うし、見慣れない。最初の印象は「怖い」だった。小さく「Hi」と言った。Ms. Connie に案内されるまま、キッチンに行き、小さいスナックや飲み物をもらった(キッチンも広くて、ここに来たらなんでも好き勝手食べ飲みしていいらしい)。
すぐに一人一人VISAの確認などMs. Connieとの手続きが始まった。ネイティブと一対一で手続きをするのはこれが初めてで、緊張したな。Ms. Connieはサウス訛りがあるけど、ゆっくり話してくれる優しい感じ。やわらかい合皮の椅子と光が注ぐオフィスが気持ちよくて、家みたいにくつろいで話しをした。
最後にそうそう。お土産があるんだった! アデリアレトロのハンカチを渡そう。私は留学テーマを決めていた。それが「このど田舎で、日本のカルチャーを発信しよう!!」だ😅
そんな思いから、友達に渡すお菓子やかわいいシールを日本から大量に持ってきた。International Houseには、日本で誇れる今治タオル&大学シンボルのUWA Tigerにちなんで虎のキャラクターがついたハンカチを選んだ(ここではカルチャーが伝わっているかどうかはどうでもいいけど)、
「I found UWA has a tiger character from your website... so here is my little gift from Japan 😳」ともじもじしながら渡すと、「Oh! Thank you very much!」と言いながら、デスク横のお土産コレクションに飾ってもらった(日常的に使われることはなさそう(笑))。そこには、すでに各国の雑貨や虎モチーフの土産が飾られていて、温かい気持ちになった。私も留学生のヒストリーに残れたかな、なんてね。
その後も案内されるままに、10人くらいの留学生と一緒に学校のIDカードを作って、最後にDr. Davis のオフィスで、専攻と授業について決めた。
Dr. Davis はカリフォルニア出身でとにかく話す速度が速い人だった。周りの留学生の英語レベルはすでに高く、さらさらっと会話が進んでいく。他の留学生が周りにいる中で、自分の応答が変と思われたくない! 絶対に私も一発で聞き取るし! そんな気持ちで必死に食らいついて話した。
私は、Integrated Marketing Communicationという学部で写真とビデオ、SNSマーケティングについて学ぶ授業を取ることにした。本当の専攻は社会学だけど、Sociology(社会学)を英語で学ぶことの大変さはすでに知っていて、わざわざここでやることもないから、もっとクリエイティブなことをしたいと思ってこの学部にした。一番取りたかったGraphic design の授業はすでに定員だったけど、Art学部のDesignの授業をとることにした。授業は大体1科目50分が週3回。授業が始まってみると、私の専攻は、なぜか毎週金曜は“work day”(課題をやる日)で実質授業はなかった(ラッキー😝)。
Dr. Davis から「じゃあDashaとHannahはIMCのラボに行って、Dr. Amyに会ってみるといいよ」と言われ、社会学専攻のユヒョン(同じ日本から来た)とロシア人のDasha(のちに大親友となる子。この子も今後よく登場するから覚えておいてね)と一緒にWallace Hall に行くことになった(なんだか今日は移動が多くて、たらい回しにされている気分だった(汗))。
Wallaceの建物は歴史があって1〜4階は古めかしい教室だけど、IMCのラボは地下1階で、ここだけは新しい。各教室にiMacが10台くらいずらっとならんでいた。派手な柄のソファとか、ガラスのテーブルにガラスの黒板とかモダンなデザインの部屋でおしゃれなオフィスみたい!
Dr. Amy はIMCのトップで、大学内で一番英語が早くて、常に口が笑ってる陽気な女の先生。よく授業の合間に急に現れてジョークを行っては去って、その度に現地の子を笑わせていた。留学が終わる最後まで聞き取ることが難しかったし、ジョークを理解することはできなかったけどね(笑)。
「IMCの生徒だったら、Students IDで解錠して、24時間教室に入って作業ができるのよ!」と教えてくれた。(DashaとAyaと時々来て、夜な夜なおしゃべりしながら、写真の編集をしていたな)
一緒にいた留学生はとっくに解放されていたが、私たちは午後2時ごろに自由になった。Dashaが「アメフトフィールドを見に行こう!」と言って、3人で向かうことにした。
さっきのInternational HouseでのDashaの第一印象は「mean girl」で警戒した(美しすぎるし、きっとアジア人を見下すタイプだろうと)。でも実際はすごくフレンドリーで、日本にすごく興味があると言って、会話を進んでしてくれて、私は本当にこの子と仲良くなりたいと思った。
とにかく広い大学は、どこを歩いているか正直わからなくて、(方向感覚もないのに)すごく遠回りをしたと思う。どこにこんな大きなフィールドがあるんだと言いながら歩いていると、急に見晴らしがよくなってアメフト場が見えた。
「WOW! ここか! 広いねー!」「ここで試合みるのか〜! 楽しみだね!」
とにかく天気がよくて、緑と空の青のコントラストが最高に綺麗で感動したのを覚えている。
人口3100人ほどのLivingstonという田舎町に、唯一佇む大学には2400人しか生徒がいない。それでもアメフトのコートがこんなに広いのは不思議。噂通りスポーツが強い(勉強よりスポーツ重視な)大学なのだなと思った。
午後は留学生とLakeへ。どういう経緯だったかは忘れたけど、1時間半くらい歩いて向かった。車通りがほぼない大学内の道路をぐるっと回るコース。ロデオ場があると聞いたドイツ人のLeaを先頭に自然を探検している気分。
湖には柵があって入れなかった。釣りも免許が必要らしい。黒板に残念な気持ちを書き置きして、また歩き出した。ロデオまでさらに1時間かかりそうだったから、馬とカウボーイは見られなかったけど、これはまた今度だね。
帰ってくるころには、疲れ果てた! これからよくつるむことになる留学生は寮でもご近所。ドアで「Good Night~~~~!」と言いあって、韓国のルーミーと部屋に入る。東京の一人暮らしに比べると安心で、心細くない感じ〜! 寮暮らしも楽しくなりそう!
続く(最初の1、2週間はすごく濃かった)。
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The break of dawn
私は「夜明け」が好きだ。ぼんやり明るくなって、あっという間に太陽が顔を出す、あの光といったら。Dawnという単語は、新たな時代の「夜明け」という意味もあり、とてもポジティブながら暗闇からの新しい兆し、希望みたいな意味があって、お気に入りの言葉。自分もそうでありたい。Make the world look alive. Dawn of new culture.