歩いて、作って、食べる、日常

To Me, Somewhere in the World #127

歩いて、作って、食べる、日常

Contributed by Yoko

Trip / 2024.05.01

『“今”の心地よさを一番大切に』
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#127


ゴールデンウィークという名の脇足立つ街で過ごす日々。外を歩くと、いつもより街が明るくて賑やかだ。


山の雪が消えた。


こちらはいつもの街で通常運転。日常を噛み締めるように、朝起きて、食事の用意をして、食べて、家事をして、仕事をして、外を歩いて、食事をして、寝て……そしてまた朝になる。その繰り返しに時々はメスを入れようと、いつものお店に行ってみたり、いつもではないお店に行ってみたり、ちょっと足を伸ばして違う街に行ってみたりした。時にはいつもより大幅に長い昼寝をしてみたりも。たくさん寝ても夜は確かに眠くなり、便利な体だなと思った。


真っ赤。


そんなことをしている間に街は春めき、もはや夏めく。しかしここは雪国、夜はもちろんおおよそ涼しい。北海道で学んだことを、長野に来て改めて思い出している。だからいつでもウルトラライトダウンは手放せないのだ。大体の季節で人よりおおげさな厚着をしているが、少しでも冷えたら最後、すぐに体調を崩してしまうので、単なる自己防衛の手段なのである。まあ、半分くらいの確率でやや痩せ我慢をしながら着ているのであるが。


急に春。


街を歩き、暮らしをして、合間に次の旅の予定を詰める。行きたいところはいつでもあるが、ぴったり、しっくりする旅になるかは、タイミング次第。予定と、心身の体調と、行きたい気持ちと、楽しみな気持ちと……いろいろ揃って初めて無事に出発できるし、帰って来られる。だから本当に、無事に出かけられるときは、それ自体が楽しみでしかたない。出る前の今は、ちょうど、まさに。


深夜に友達と会える場所がそこかしこに。


そんなこんなで旅の予定はたくさんあるけれど、今のところ、今年前半は行ったことのあるところへの再訪ばかり。後半こそ、まだ行ったことのないところに出かけたい。





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Writer

  • Yoko

    長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。