Que Será, Será #19
やっぱり、イタリアが好き!その3
Contributed by Sara
Trip / 2024.06.11
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。
#19
母がヨーロッパにやってきてくれてはじまった10日間の母娘旅。私たちは最初の目的地のローマからフィレンツェに移動した。
フィレンツェは日本のアルバイト先のシェフの故郷であり、小学校からのお友達が留学していたりと、私にとって大切な人たちの大切な場所。何より去年のイタリア旅で、私がいちばん気に入った街でもあるから、ここに戻ってこれることを楽しみにしていた!
去年来た時に撮った写真
ローマからフィレンツェへは特急電車を利用した。ちょうどイタリアの祝日期間だったこともあり、電車は大混雑。チケットには席が指定されていたはずだけど、みんな自由に乗り込んでいたみたい。各所で言い合いが発生したり、親が交渉している間にお菓子パーティーをして怒られる子どもたちがいたり、そんな喧騒お構いなしにジェンガするカップルがいたり……。
こんな風に少しドキッと、クスッとする瞬間が旅っぽくて結構好きだったりする。カオス空間を目の前に、思わず母と顔を見合わせて笑ってしまった。そんな“旅”を感じさせる時間を過ごしつつ、フィレンツェに到着! 4月後半にして最高気温26度。もう夏がやってきたみたい。
父のおさがりフィルムカメラで撮った。ベージュと黄色の間のような壁と緑の窓がフィレンツェだ!と思う。
去年訪れた時は、1年間フィレンツェに留学していたお友達のお家に泊まらせてもらっていた。彼女のフィレンツェガイドを思い出しながら、今度は母と街を歩いた。
フィレンツェにいると、そこでの暮らしがイメージできる気がする。観光客が集まるスポットもお店もたくさんあるけれど、少し路地を入れば地元の人々のイタリア語が聞こえてくる。歴史は感じるけれど自然も落ち着きもあってすごく居心地が良い。
夕方5時の路地裏、店員さんもお酒片手におしゃべりしていた
フィレンツェに来たら欠かせないのは、ミケランジェロ広場へのお散歩。街を見渡せる広場まで上がって、丘から下った先にあるジェラートまで食べるのが友達流。彼女のルートをしっかり辿った。
去年もここで写真を撮った
このピスタチオジェラートが世界でいちばん美味しいと思う。
他にフィレンツェで欠かせないこと、それはTボーンステーキ。ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナと言う。バイト先の別のシェフからもおすすめされた名物だ! いつも前菜をたくさん頼む私たちは、ピザやパスタでお腹いっぱいになって、メインまで食べられないこともよくある。でもこれは食べるしかない!と 決めていた。
フィレンツェでも、母とたくさんおしゃべりしながら街中を歩いた。毎日2万歩も歩いて、たくさん食べた。
私たちの大好物トリッパのトマト煮がキッチンカーで売られていた
最後の夜に食べた牛肉のカルパッチョが最高だった
エスプレッソはいつまでたっても苦い。食後は決まってマキアート
ローマとフィレンツェを回った後、私たちは私の留学先であるスウェーデン、そこから最終目的地のデンマークへ向かった。母と過ごしたスウェーデンとコペンハーゲンでのことは、また今度綴ることができたらいいな。
久しぶりの母との時間。留学生活に終わりが見えるのは寂しいけれど、それと同じくらい、日本に帰ってからの生活が楽しみになるような日々だった。母からもらったパワーを、ぎゅっと大切にすると決めた。
グリーンが似合っているママ。thank you for coming!
だいすきなイタリア編、これにておしまい。
それでは、またね!
アーカイブはこちらから
Tag
Writer
-
Sara
東京で暮らす21歳の大学生。バックパッカー、1人旅、スウェーデン留学…どんな場所にいても「なるようになる!」と信じて強くてハッピーな気持ちで旅を続けている。旅雑誌の編集経験もあり、一眼レフやフィルムカメラも大好き。異国のごはんを食べることも大好き。