横断歩道を渡ることが難しい

真夏の風を探して #6

横断歩道を渡ることが難しい

Contributed by satsuki azuma

Trip / 2024.06.25

「みんな同じ地球にいるはずなのに、自分の知らない世界が存在する」
はじめての食べ物、はじめての当たり前、はじめての現地の人との会話。旅先での“はじめて”は、いつだって私にワクワクを届けてくれる。モデル・俳優としても活躍する東咲月さんが等身大の姿で「旅」の出来事を綴ります。



この国は信号機があっても、歩行者が道を渡るのは難易度高い。
車は渡れるようにはしてくれないから、まずは任天堂のゲームみたいな感覚で、タイミングを見極めること。そしてどうやったら渡れるかを考え、アクションしないといけない。



まず、手をあげて「渡らせて」と言ってみたけど、日本式の渡り方は通用せず、ちょっとうんざりした顔で手を振っているとやっと止まってくれた。
でも、全体が止まるんじゃなくて3レーンに3台ほど車やバイクが並んでいたら、やっと2台止まってくれるという感じだった。もう1台とはぶつからないように、タイミングを見て渡る。

みんな、急いでどこに行くんだろう。けど夕方は早く帰りたい気持ちがよくわかる。きっと早く帰りたかったんだね。
歩いていたら日本からタイに贈られたという橋を見つけた。なんとなく渋谷にある山手線が走っている橋に似ている気がする。



ここの交通量はとても多くて、さすがにみんな信号無視はしないし、歩行者がいたら停っていたよ。
前方にバイクが止まって、後方に車が止まって信号を待つスタイル。



車のタクシーに乗って移動もしていたけど、車内から外を見ていると圧倒的にバイクタクシーがやっぱり多かった。
自分で体を支えないといけないバイクタクシー。車と車の間がどんなに狭くても攻めていく彼らを見ているとヒヤヒヤしてしまう。

タイで旅行するときは、可愛らしいサンダルではなくて、足を守ってくれるスニーカーをおすすめしたい。

ちなみに私たちはトゥクトゥクにも乗った。
事前に調べていくと、バンコクに住んでいる日本人はおすすめしない派が多かったけど、私はすごく楽しかった。
すっごい飛ばしてくれたからかもしれないけど、風が気持ちよくて、一瞬で目的地まで着いちゃった。バンコクなどにいく際は、乗る機会があったら乗ってみてほしい。



トゥクトゥクの乗り方には、少し気合いも必要。
最初に値段交渉をして、絶対その価格で降ろしてねって圧をかけてお話しすること!
ぼったくり被害に遭う人が多いみたいだから、金額変更を勝手にされても戦う姿勢でお話ししてみることがおすすめ。
ペニンシュラのラウンジに遊びに行った時に、ペニンシュラは送迎用のオリジナルのトゥクトゥクがあって、造りも綺麗で安心して乗れそうだったから、ペニンシュラに宿泊をする方はぜひ試してみて欲しいな。



バイクタクシーに関しては縄張りがあるみたいだから、歩道に沿ってバイクを停めている人に声をかけるといいみたい。

日本でタクシーを止めるみたいに、走っていてお客さんを乗せていないバイクタクシーは停まってくれないこともあるし、縄張りの関係で停まりたくても停まれないっていう人もいるから、バイクタクシー乗り場を見つけて乗ることが彼らにとっても営業しやすいみたいだよ。



そして、車のタクシーについてだけど、こちらもぼったくりにあったり伝えた場所と違うところに連れて行かれて高額の請求をされたなんて話は珍しいことじゃないみたいだから、宿泊しているホテルから出発するのなら、フロントスタッフに行き先を伝えて、最初に金額を決めてもらうことがおすすめ。

街中で乗る場合、目の前を走っているタクシーは乗らない方が良くて、事前に“Grab”っていうアプリケーションをスマホに入れておくことをおすすめしたい。
これは有名なアプリで、Uberと同じようなスタイルのアプリだから安心して使っていいと思う。
最初に、アプリ上で行き先と今いるところを登録して、クレジットカード決済してからタクシーに乗るから、安心、安全。そしてGrabは運転手の成績が残るシステムになっているから、変なことはできない仕組みになっているよ。

遠くの場所に行くときは、1日タクシーチャーターっていう手段もあってこちらはネット上でも予約ができるし、ホテルからフロントスタッフにお願いをして予約もできる。
ちなみにチャーターする時は、ギリギリの時間で設定はしない方が良い。帰りの時間が夕方になるときは高速道路が激混みの可能性が高いから、余裕を持った時間で設定していくことがおすすめ。



最後に水上バスの利用については、コロナ前と後で無料だったサービスが有料になったよ~っていう場所があるから気をつけて! 案内もなく、現地の人に英語で聞いてもあんまり分かってくれなくて、無料だと思ったら有料だった! って降りた時にわかるようなパターンが多い。
私たちが乗った水上バスは、無料だよって言われて乗ったはいいものの人があんまり乗っていなくて、これ大丈夫かな? って思って降りたら、10THB(約40円)でした!

そんな高いものではないから問題ないけど、この時は降りてからが大変だった。
これどこ? っていう住宅街に辿り着いちゃって、人の家の敷地内を通っているのでは? というくらい狭い道を通っていったんだけど、その道が独特の雰囲気で通り過ぎる時に夫がとてもこわがってた(笑)。



私は、初めてタイに来た時のメインの撮影場所がバンコクから少し離れたローカルな場所だったっていうこともあって、その雰囲気に慣れていたから大丈夫だった。
初めて訪れる人は、観光地になっていて英語で説明がきちんと書いてあるところに行く方が安心できるかもしれない。

いろんな交通手段があるけど、私は電車が一番乗りやすいと思った。
BTSに関しては夕方の時間、日本の帰宅ラッシュのようにすごく混むから、どこか遠くに行く際は早めに出て早めに帰宅して、ホテルから徒歩圏内で観光するのが気軽でいいと思う。

電車は迷った時、チケット売り場の人に聞いたら毎回親切に英語で教えてくれたよ。
バイクタクシーには乗りたかったけど、乗り場をなかなか見つけられなくて乗らずに帰ってきちゃったから、次行った時は乗ってみたいな。



治安がいい場所は、朝でも夜でも問題なさそうだけど、最近タイでは大麻が合法化されたから、夜20時とかでも出歩くことは気をつけたい。
私はなるべく早く帰ってホテルで楽しむ方が好きだから、今回の旅で嫌な出来事はなかったけど、遊ぶのが好きな人は自己責任で遊んでねっていう街になったなと思った。
タイだけじゃないけど、旅行の時は自分の身は自分で守るっていうことを意識して楽しく過ごしたいな。



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