Between the waves #116
バリが出会わせてくれたソウルメイト
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2024.08.05
#116
バリに宿るエネルギーは本当に計り知れない。
訪れる人誰もが気に入る場所だけど、ここに「住む」となると話は全然違う。20代後半〜30代前半で移住してくる人が多くて、みんなはじめはたった一人。でもバリ島での出会いは限りなく、海の中、ジム、コーワーキングスペース、カフェ、レストラン。道端でも望めばどこでも新しい人に出会える。
去年の10月頃、ハイシーズンが終わりせっかく仲良くなった多くの友達も自分の国に帰っていった。
表面上だけじゃなくてエネルギーを通して、心の底から繋がれる友達を見つけるのはそう簡単じゃない。そして一人でいることが楽で、それが好きな私にとっては、新しい友達を見つけるのはもっと難しい。無理して空っぽな会話はしたくないし、かといって週末を一人で過ごすのもなんだかな、といった感じ。
そんな時に出会ったジョージア出身のDea。一見、実際に存在するディズニープリンセス ”モアナ”のような彼女。いつも海で貝殻を拾ってネックレスを作る。そしてココナッツとタバコがよく似合って、性格は私の片割れかのように似ている。すごく自立していて、一人でなんでもできるタイプ、パーティーが好きだけど、それはお気に入りのDJがプレイしている時だけ。
金曜夜8時半に
「今夜のメキシカンパーティー行く?」
「うーん、今シャワー浴びてベッドでダラダラしてる」
「Me tooooo! 金曜の夜なのに私たちっておばあちゃんみたいだね。じゃあ明日のサンセットで」のメッセージをこれまで100回くらいした。
ドタキャンや気分が乗らないからやっぱりやめようも当たり前で、お互い100%理解できるからそんなことで言い合いになったことも一度もない。二人でビーチに行くと、50%キャッチアップとボーイズの話、あと半分はお互い無言で本を読んだり昼寝をしたり。喋らなくてもお互い何を考えているかわかって、血は繋がってないけど完全なソウルメイトだと思っている。
そんな彼女もバリを出る日がやってきた。
彼女が私のバリライフからいなくなることが考えられなくて、最後までいつも通りだった。なんかそれも私たちらしいねって話しながら、しばらくは会えないけど必ずまたbig hugで再会するのが想像できる。
バリに住み初めて多くのバイバイを経験してきたけど、今回ばかりは数日後からだんだん響いてどっしり悲しみがやってくるパターンだと思う。それだけDeaは私のバリライフには欠かせない存在。彼女なしでのビーチもパーティーもサンセットも何か物足りないものになる気がするな。
それと同時に遺伝子レベルでここまで繋がれるソウルメイトに出会わせてくれたこの島に感謝が溢れ出てきた。
I love you so much my soulty sister xx
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。