Chinese Lantan Festival

Beginning of my new Life #30

Chinese Lantan Festival

Contributed by Asuka Naka

Trip / 2024.07.24

『とにかく旅をするのが好き!』高校生の時に初めて訪れたインドがトラベラーへのきっかけだった。多くの国を旅する好奇心旺盛な彼女だからこそ感じる面白さと発見。出会いと出来事を振り返りながら綴るAsuka Nakaさんの旅日記。

番外編として高校生の頃に訪れたアメリカでの交換留学の様子をお届け中。



クリスマス休暇が始まると年末まで学校がないので、ホストファミリーと過ごす時間が増えた。
そんなある日のこと、ホストファミリーがチャイニーズランタンフェスティバルに連れていってくれるという。
もちろんそれがどんなフェスティバルなのかは分からぬまま、そこへ向かった。そのランタンフェスティバルはキャリーという1時間ほど車を走らせたところで行われているらしい。夕方ごろに家を出てホストマザーとファザーとそこへ行くと、大勢の車がそこに止まっていた。

アメリカらしい広大な敷地の駐車場に車を停めて、エントランスへ向かう。
入場すると、光り輝くランタンがたくさん吊るされていた。日本でいうイルミネーションのようなものなのだろう。





しかしそこを中国の文化としてフォーカスし、世界各国の文化を身近なものにするという点がアメリカの良さであろう。もちろんそこには世界各国から集まるノースカロライナ在住の人たちが大勢訪れる。この異文化の混ざり合いが日本とはかけ離れていて興味深かった。





日本ではいかに日本の伝統や文化を後世に伝えるかが重要視されているが、アメリカでは「アメリカ人とは、アメリカの文化とは」とアメリカ自身の文化は明らかにされていない。
それはアメリカという国が他の国から来た人たちで成り立っていて、アジア諸国と比べて歴史も浅いことからきている。そのため現代も様々な新しいことを柔軟に受け入れている。だからか古来の美にこだわる日本文化が欧米ではウケやすい。

そして逆に日本人の私は常に発展し続けるというアメリカ的な価値観に影響を受けた。みんな違ってみんな良いという、ユニークさが求められるのも、このアメリカの歴史に繋がっているのだと思う。
奴隷制度などの暗い時を刻んだからこそあるこのアメリカという国が、今世界の中心となって引っ張っていっていることがとても嬉しく、今後の世界の行く道が興味深くて仕方がない。

ともあれ、このランタンフェスティバルには大きなランタンの竜やパンダなどが聳え立っていた。
このイベントは毎年開催しているようで、私のホストファミリーはこの年以降も毎年足を運んでいるらしい。そして、ランタンフェスにはモルドバ人のマリアも来ていたらしい。そのことは後から知ったのと人混みがすごいということもあり、その場では会うことができなかったが、やはりノースカロライナに住む人の考えることは同じようだ。





何かイベントがあれば、皆んながそこに集まり盛り上がる。
このローカルさがとても居心地が良かった。

アメリカとはいえど50の州それぞれに違いがあり、エリアによっても全くもって異なる人々や文化が存在する。そんな大きな国の中で、このノースカロライナというところに辿り着いたことにいまだに私は誇りを持っている。



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