Beginning of my new Life #31
Happy New Years!
Contributed by Asuka Naka
Trip / 2024.08.07
番外編として高校生の頃に訪れたアメリカでの交換留学の様子をお届け中。
ついに年末になり年越しの時がやってきた。
ホストマザーの義母と父、義弟と共に州都のローリーで行われるカウントダウンに行くことになった。
じゃあまた来年! と言いホストマザーとホストファザーに手を振り、夜中に家を出てホストグランパの車で州都のローリーに向かった。その道はやはり同じようにカウントダウンへ向かう人たちで混み合っていた。
ローリーのダウンタウンに着くと人混みと共に大きなクリスマスツリーが見えた。
ニューイヤーでもまだクリスマスツリーを飾っていることが多いところもアメリカならではである。
日本のような伝統的な雰囲気のお正月というよりかは、クリスマスの延長で盛り上がったハッピーニューイヤーという感じだろうか。大きなクリスマスツリーの前で写真をいくつか撮って、花火が上がるであろう場所へ向かった。
移動式の光る観覧車を横目にカウントダウンの時を待つ。カウントダウンが近づくにつれて、ざわつく人々。そして花火が上がる。カップルたちがキスをする。ホストグランドファザーとその奥さんもキスをして、愛情にオープンなところもとても微笑ましかった。日本では実の親の手を繋ぐところも見たことのない中で、愛をオープンに表現するアメリカでこのような状況に出くわすと最初はカルチャーショックのような衝撃を感じていた。
しかし、気づけばそれが普通になっていて、愛情を家族にも直接的に表現することの大事さをも覚えた。当たり前に出かけるときに「I love you!」と交わす言葉が私にとっては当たり前ではなかったものであり、とても素敵なカルチャーに思えた。
カウントダウンが終わると、みんなの流れに沿って車に向かった。そして夜中に家に到着し、ホストファミリーと「Happy New Year!」と言い新年を迎えた。アメリカらしい年越しを経験できてとても嬉しかった。アメリカでは日本のように夏の花火大会の開催はなく、花火はお祝い事に用いられる。なので建国記念日や正月のこの機会にアメリカの花火を見るということは、今までの花火に対する概念を変えるものであった。
そして残るアメリカ留学もあと半年となった。この時の私は、日々の出来事が濃厚すぎて、まだ半年もあるのかと感じていたと思う。
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Asuka Naka
湘南出身、イギリス在住。アメリカ高校留学を経験し、イギリスの大学に進学。高校生から旅人デビュー。現在はヨーロッパを拠点に旅する真面目大学生。海外生活、旅をトピックにシェア。