Beginning of my new Life #32
Ukrainian Party!
Contributed by Asuka Naka
Trip / 2024.08.14
番外編として高校生の頃に訪れたアメリカでの交換留学の様子をお届け中。
アメリカ留学中の私であったが、ホストマザーがウクライナ人ということでウクライナコミュニティのイベントによく参加していた。年明けにはウクライナのパーティーがあり、ドレスアップしてホストマザーの友達らと参加した。このホストマザーの友達はいつも私によくしてくれていた。そして数年経過した今でも様々な国で個々に会ったりもしている。いつの日かこの人達に恩返しができたらなと思っている。
私はアメリカの文化の中でもパーティーが特に好きだった。小さい子供から老人までが一緒に踊って楽しめるから。アメリカのパーティ用のダンスの振り付けはもちろん覚えたが、同時にウクライナのパーティーの音楽までも知ることができた。このウクライナのニューイヤーパーティーでは丸テーブルに囲まれて、真ん中にステージがあり、そこで劇や歌を披露してくれる。
全てウクライナ語なので理解はできないものの、とても楽しい空間だった。ビュッフェの食事を一通り食べ終わると、皆んなで曲に合わせて真ん中のステージで踊る。これがとても面白くて、二人ペアで踊るものもあれば、単独で好きなように踊るもの、全員で丸く手をつないで、ハンカチ落としのようなゲーム型でほっぺたにキスをするというようなものもある。私はこの時どうしたら良いか分からず、優しそうなおじいちゃんのほっぺたにキスをした記憶がある。
とにかく、私はこのアメリカ滞在中にウクライナの文化がとても好きになった。ノースカロライナのウクライナコミュニティはとても大きく、とても寛大であった。皆んな英語も拙い私にも優しくしてくれて、そのウェルカムな環境には感謝しかなかった。
その数年後、イギリスに滞在していた私とノースカロライナにいるホストファミリーはウクライナで再会を果たそうとしていた。そして戦争が起こった。2024年の今もなお続く戦争。私の今まで出会った大好きなウクライナ人の人たちの故郷を見たかった。そこは一体どのような国なのか。
それが今ではいついけるか分からぬ国となってしまった。思い立ったらすぐ行動。なぜそれが出来なかったのかという後悔。
そして私の大好きなウクライナの人たちを傷つけるこの戦争に対して何も出来ない自分の無力さに嫌気がさした。その戦場で私のホストマザーの実の弟が戦っている。ウクライナという国のため、そして国民のために戦う彼らほど勇敢なものはあるだろうか。私は命をかけて守ろうと何かのために戦うことはできるだろうか。
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Asuka Naka
湘南出身、イギリス在住。アメリカ高校留学を経験し、イギリスの大学に進学。高校生から旅人デビュー。現在はヨーロッパを拠点に旅する真面目大学生。海外生活、旅をトピックにシェア。