夏至のミッドサマーフェスティバル

Que Será, Será #22

夏至のミッドサマーフェスティバル

Contributed by Sara

Trip / 2024.08.06

『旅が私を変えてくれた』
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。


#22


10ヶ月間のスウェーデン留学もいよいよおしまい。でも、スウェーデン生活の最後に大きなイベントが残っていた! それがミッドサマーフェスティバル。

夏の訪れをお祝いするお祭りで、毎年6月後半の夏至当日と、その前後の日に開催される。寒くて長い冬がやっと終わって、遂に夏がやってくる! そんな瞬間を思いっきり楽しむイベントだ。スウェーデン全土でお祭りが開催されていて、私は日本からヨーロッパに来てくれた大学の友達と、ストックホルムで参加した!


夏至当日は3:30に日が出て、22:30まで明るかった


ミッドサマーフェスにはいろんな伝統や言い伝えがあるけれど、その中でもメインイベントはメイポールを囲んでのダンス。メイポールと呼ばれるお花や植物が飾られたポールを真ん中にして、輪を作って歌って踊る。ひたすらこれを繰り返すのがお決まり。


ポールの周りには人がいっぱい


カエルやゾウ、犬のダンスが定番。私たちも輪の中に入って、見よう見まねで楽しんだ。スウェーデン人もたくさんいたけれど、観光客もたくさんいた。国籍も年齢も関係なく、みんなで手を繋いで踊り続ける、不思議で平和な時間だったな。


白いワンピースを着るのも伝統




ミッドサマーフェスといえば、それをモチーフにしたホラー映画がある。当日の様子をインスタグラムにアップしたら、ホラー映画のことを尋ねてくる友達が何人かいた(笑)。ミッドサマーの話になると、スウェーデン人が口を揃えて「もっとハッピーなお祭りだから!!」と怒っていたことを思い出して、私もDMをくれた子にそう伝えた。本当にハッピーで美しいお祭りだった。


花冠を作るのも伝統



スウェーデンフラッグ付きのジェラート


シャイと言われるスウェーデン人だけど、1度心を開くとぐっとその距離が近くなる。歌がだいすきで、自然を愛していて、そして何より自分たちが築いた伝統を誇りに思って大切にしている。10ヶ月暮らして、スウェーデン人の友達もたくさんできて、そんな繋がりの中で実感したスウェーデンらしさを、最後に感じることができた。少し寂しくて、でもそれ以上に嬉しくて心があったかくなった時間だった。


みんな外でピクニック。スウェーデンだいすき!




またね!



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