It’s mean to be.

FIND YOUR OWN #12

It’s mean to be.

Contributed by KYOKO

Trip / 2024.08.12

『旅先はいつでもビーチタウン』
2022年の年末、ニュージーランドからすべてがはじまった。暮らすように旅をするKYOKOさんが教えてくれる、「無期限無計画旅」のススメ。


#12


数ヶ月前、いや数日前まで全く予想もしていなかった展開だけど、今わたしはここにいる。偶然のようで必然的な出来事と出会いの連発だった。まるでここに辿り着くことが決まっていたかのような、不思議な感覚がする。それくらい居心地が良く、わたしがまさに求めていた環境や素敵でグッドバイブスな人たちに囲まれているのだから。

ハウスオーナーのフランは、会話の中でFワードを言っちゃうぐらいファンキーなのに、ハートウォーミングで優しい人。出逢ってまだ数日だけどママみたいな感じ。こんな素敵な場所がホームなんて羨ましい。

ハウスメイトのフローラはフランス出身。そして海が大好きで、環境問題とかもしっかり考えているベジタリアン。とても優しくて良い子。人生の目標とかアフォメーションの大切さ、ミニマリズムについて語っちゃうくらいすぐに打ち解けた。ジャーナリングをしたり自分と向き合う時間が増えてから、こんな風に深い話ができる友達が欲しいな〜なんて思ってたら、現れちゃった! 嬉しい。わたしよりも全然年下なのに「自分の考え」をしっかり持っていて感心した。


クレープの残りでガレットを作ってくれたフローラ


そしてバンライフをしているニュージーランド出身のマットは、油絵を描いていてペインティングアーティストになるのが夢なんだって。彼とは先週ミシェルの紹介で知り合い、旅の途中でここに寄ったというので再会。彼もまぁ面白いくらい不思議な感性の持ち主で、将来の夢や宇宙について1日中ビーチで語った。高校を卒業したばかりの彼は、考え方や話のトピックなどもフレッシュで面白かった。


家の目の前のビーチでペインティングをするマット


数日前までは他人だったのに。
ここに居る人の共通点は、「みんなが流れるようにflowしてここへ辿り着いた」みたいな、そんな感じがする。それを優しく受け入れてるフランがまた良い役割をしている。文章でこの感覚と感動を伝えるのは本当に難しいのだけど、まさに「 It’s mean to be!(運命だ!)」と思うような数日間。旅をしていると感じるこんな出会い。だから旅は面白い。どんな出会いがあるのか、どんな経験が待っているのか全く予想がつかない。そしてその全ての出来事には意味があって、自分を成長させてくれる。だからみんなにもたくさん旅をしてほしいなっ!

そしてマットのヘルプを借りながら、車の後ろにベッドを作るというフローラのミッションが始まった。彼女の今後のニュージーランドバン生活には欠かせないベッド作り。わたしも手伝おうか? と聞いたけど、マットがいるから大丈夫! 自分の時間を楽しんでねと言ってくれたのでわたしは2人を見守る係。 午前中にHelpxのお手伝いを終えたいので、起きるのは7時前。起きてからまず海に入って、外でシャワー浴びて目を覚ます。朝ごはんを食べて、コーヒーを飲んでだいたい8時ぐらいから、その日に頼まれた手伝いをする。ガーデニングや部屋のお掃除が主なお手伝い。2月のニュージーランドは真夏なので日差しが強く、お昼に近づくにつれて日差しと気温がぐんぐん上がるから外での手伝いはなるべく午前中に終わらせたいところ。


この日は、庭の雑草抜きを頼まれた。
真夏のニュージーランドの日差しはじりじりと痛い。



3時間でこの2倍は雑草を抜いた。結構ハード



必ず邪魔をしてくる愛おしいリリー


午前中はフリーなマット。彼はバンのルーフトップに知り合いから貰ったというサーフボードを乗せていて、それを使いたい!って会った時からずっと言っていた。マットはサーフィン経験がないらしいけど、家の前の海はサーフスポットでもあるので、波のコンディションを見て、ついに初のサーフィンにトライする彼。わたしも「サーフィンしたい!」といつも思ってはいるけれど、どうしても腰が重たくてなかなか実現できないでいる。いつか! いつかね。
だから初挑戦なのに1人で海に向かって行く彼に拍手。


いつもは静かな海も、波が良いとサーファーたちが集まって賑やか。



近くのタウンで必要な木材やらをゲットしてベッド作りを開始する2人。


わたしは午後フリーなので思う存分ビーチを満喫。
ちょっとギルティーになるくらい「何にも縛られず自由な時間」を過ごしていたけれど、そろそろ次の予定を考えないと。ジャーナリングをしながら頭で思ってることを書き出して、これからどうしたいのかどこに行きたいのか〜など自分が本当にどうしたいのかを考えるにはぴったりな時間。「何もしない時間」こそ良いアイディアなどが生まれてくるもの。


ビーちる withリリー



海を見ながらクッキングする時間も最幸。
イタリア人の友達に教えて貰ったレシピで作るカルボナーラは我ながら美味しい。


そろそろ次に向かう場所を決めないとな〜なんて思っていたら、数週間前に知り合った人から連絡がきた。「ラグランに行く予定なんだけどオークランドからわたしの車で一緒に行かない?」というオファーがきた。ここに来る前、3週間くらい滞在したラグランへはまた戻ろうと思っていたのでナイスなタイミング。もちろん答えは「YES!!」。というわけで次の予定が決まった。

だけどここを出る前に行きたいスポットがいくつかあった。今わたしが滞在しているエリアは「ケリケリ」という北島の北の北。ここから少し下った場所に位置する「パイヒヤ」「ラッセル」へは絶対に行きたい。そんな話をフローラにすると、「友達を迎えにパイヒアへ行くから、同じタイミングでここを出て一緒にラッセル観光しよう!」という展開に。フローラの親友がフランスから来て、2人で北島から南島へとロードトリップする計画をしているのだけど、フランスで大きいデモが発生したらしく、飛行機がボイコットされてしばらく飛ばない! という。その影響で数日遅れるというのは、なんともフランスらしいニュース。でも、数日予定がズレたおかげで「フローラとラッセル観光」というわたしにとっては、嬉しい展開になったのだ!

フランも承諾してくれて、5日後ここを出ることになった。つまり残り5日間でバン作りを完成させないといけないけど大丈夫? と思ったけど、終わりが決まっている方が作業も進むのかなと。
ここに居られるのも残りわずかか〜なんて出る前から寂しくなっている自分。それくらいこの場所で過ごす時間は居心地が良く、なんていったってロケーションが最高すぎるんだから!!!!!


つづく


1日の終わりに、みんなで家の前の海へ・・・



ダイブ!!!



MINCH MATE!!




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