A Spell On You #16
クロワッサンとホットコーヒー。
Contributed by Aya Ueno
Trip / 2024.08.20
#16
パリ3日目。
2日目はフランクフルトで買ったシャツに白いパンツをはいていて、可愛かったんだけど、いつもシャツを着ないからか、やっぱり一日中モゾモゾしていた。だから今日は少し前に買ったお気に入りのスカートを履こうと決めていて、案外パリは寒いから、昨日慌てて買った、&other storierのニットを羽織って家を出た。ニットは着膨れしてしまうからあまり着ないのだけど、新品は形も綺麗で気持ちいい。
朝ごはんは、ベーカリーでパンを買おうということに。あたりで評価の高かったベーカリーでクロワッサンとコーヒーを買った。
パリを散策する。もう5回目のパリだけど、これまで来た中で1番パリが好きだと感じる。フランクフルト、ニースを経由してきたからかもしれない。日本では東京、イギリスではロンドン、スペインではバルセロナ……単純だけど、やっぱりわたしはシティが大好きだ。
たまたま見つけたギャラリーにいた女性たち
歩いていたら、MIISTAというイギリスの靴屋さんを見つけた。見たことがなかったけど、入ってみると可愛い靴がたくさん。たまたま入ったのに、わたしたちはのんびり1時間くらい滞在して、あーでもないこーでもないと色々履いて試した。結局気に入った一足を、まりかがプレゼントしてくれた。
こっちに来てからずっと飲んでいるヴォルヴィックのレモンウォーター
そのあとはこれまた大好きなモダン美術館、ポンピドゥーセンターへ。何にしても、これまで来たことがある都市へ来ると、また立ち寄りたいところが多すぎる。新しい場所を訪れるには、少なくともあと倍の日数が必要だ。
最後にここへ来たのは、3年前の秋。
ねると、日本から来たお友達ののりかと、わたしたちの4人で遊びに来た。その時のねるは、まるでツアーガイドさんみたいに、あらゆる絵や作家の解説をしてくれた。ねるは幼い頃からずっと、芸術に生きる人だ。わたしとは、同い年なはずなんだけど、彼の知識量やこれまでのキャリアを聞くと、いつも疑問に思う。本当に同い年なんだろうか。本当は80歳くらいじゃないか? って。
美術館で作品を見るのと同じくらい好きなのは、訪れる人を観察すること。みんなおしゃれで可愛いのだ。
そのあとはマレのヴィンテージショップエリアへ。古着屋さんにハマったのは、ロンドンに行ってからだ。2、3人でやっているような、こじんまりしていて、綺麗に並べられた古着屋さんが好き。無数のお洋服の中から掘り出し物を探すのはあんまり得意じゃない。探すのが億劫になって、結局いいものを見つけられた試しがないし、第一埃っぽくてすぐに具合が悪くなる。反対にまりかは、昔から探すのがとっても上手だ! 今回も、どこにあったの? というような可愛いものをたくさん見つけて、荷物に入るか分からない、とか言いながら大量のアイテムをゲットしていた。
買おうかと思ったけど、きっと着ないと手放したニット。ロシアのものらしい。
わたしは今年も、お洋服発掘を早々に諦めて、お店の外に出てスナップを撮る。こうやって一緒にいながらも好きなことをそれぞれ楽しめる気楽さも、わたしたちの旅行の良いところだ。
お店の前にいた可愛い女の子。
つづく!
#Gloomy day All day
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Aya Ueno
兵庫県神戸出身、東京在住のWriter/Photographer。学生時代に渡ったイギリス留学を機に、人や、取り巻く空間を魅せる表現に興味を持ち、現在Containerをはじめ、カルチャー、フードメディアにて発信中。
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