Beginning of my new Life #34
Long time no see!
Contributed by Asuka Naka
Trip / 2024.09.04
番外編として高校生の頃に訪れたアメリカでの交換留学の様子をお届け中。
二月に入ってとても楽しみにしていたことがある。それは友人との再会だ。
小学校6年生の時からの旧友は私がノースカロライナにいる時にアトランタに滞在していた。
アメリカのどこかで絶対会おうと言い、お互いが渡米した後、ようやく願いが叶ったのだ。
この友達とは度々連絡をとっていて、時には泣きながらの電話もあったと思う。留学当時、辛さや経験を共有できるのは留学中の友人しかいなかったため、留学仲間と力を合わせた結果としての成功した留学だったとも言える。そのため、この時力を合わせた留学仲間はいまだに何か繋がっているものがある気がする。この当時留学していた周りの子はみんな、いる場所も違えば進路も違う。しかし皆変わらずに頑張っているのだろうなと思いを馳せながら、彼らとは永遠に切磋琢磨しながら応援し合える関係でいたいと思っている。
このアトランタに滞在していた友人とは、ノースカロライナとアトランタの間のサウスカロライナで会うことになった。
事前にホストファミリー同士の連絡先を繋げて現地のホテルで待ち合わせた。サウスカロライナまでは車で4時間程度だっただろうか。アメリカ人にとっての4時間の運転距離は近い方であるらしい。しかしそうも時間をかけて私をサウスカロライナまで連れて行ってくれたホストファミリーはやはり素晴らしい人たちだと思う。
現地に着いて駐車場で再会の時を待つ。
そうすると友人が乗っていると思われる車が来た。走って会いにいくと、彼女は飛び跳ねて喜んでくれた。まさに感動の再会であった。
彼女はアメリカに来てから一度ホストファミリーを変えている。
見ず知らず、更には違う国の言語も伝わらない地の家族の一員になるというのはそう簡単ではなく、留学生とホストファミリーが必ずしも気が合うというわけではない。
しかし多くの交換留学生はそう簡単に新しいホストファミリーを見つけられないため、自分たちの力で探すことが強いられる。彼女はその中でも特に勇敢だと感じたのだが、直接的に学校の友達の家庭に相談して、ホストファミリーになって欲しいと直談判したらしい。そして見事にその家庭に受け入れてもらえたのだった。私がもし同じ立場だったら到底出来なかったであろうことを成し遂げた彼女がかっこよくて仕方なかった。
久々の再会を果たした私たちはホストファミリーと一緒にアメリカンダイナーへ行った。アメリカならではのハイカロリーで美味しい食べ物を頼む。私たち太ったねと話しながらもやっぱり食べる私たち。これが恐るべきアメリカのジャンクフード。もっと恐ろしいのは、太っている自分に慣れてしまうこと。当たり前に“You are so beautiful”と肯定してもらえるアメリカにいると感覚がバグってしまうのだ。なんて人に優しい文化なのだと感心しながらも、帰国後に現実を見た私は、少しアメリカ人を恨むと共にそのオープンな文化に恋しくなっていた。
翌日はサウスカロライナ州立大学を見学し、アミューズメントパークへ行った。アミューズメントパークにはいかにも私が好きな感じのカーレースがあった。昔東京ディズニーランドにあったようなものなのだが、さすがはアメリカ、スピード感や迫力が違った。ものすごいスピードが出て、コースにぶつかれば直で振動が来て、とてつもなく痛い。そんな安全性も保証されていないところすらも私は面白いと感じていた。
そうして色々なアトラクションを楽しんでいても時間は経過していて、あっという間にお別れの時間が来た。
「じゃあまた日本で!」
とても寂しく、帰りの車では泣いていたのを覚えている。
そして数日後、その友人から泣きながら電話がかかってきた。内容はとんでもなかったけど、きっとこの子はなんでも乗り越えられるのだなと改めて感じさせられた瞬間だった。
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Asuka Naka
湘南出身、イギリス在住。アメリカ高校留学を経験し、イギリスの大学に進学。高校生から旅人デビュー。現在はヨーロッパを拠点に旅する真面目大学生。海外生活、旅をトピックにシェア。