さながらパイロット気分

To Me, Somewhere in the World #140

さながらパイロット気分

Contributed by Yoko

Trip / 2024.07.31

『“今”の心地よさを一番大切に』
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#140


バンコク・スワンナプーム空港の近くに、昔の機体をそのまま使った飛行機カフェがある。

二人旅の帰国前、わざわざ足を伸ばして行くかどうか悩んだのだけれど、せっかくだしと訪れた場所が結構よかった。空港から直接行けば車で15分くらい。




747cafe.


まずはエントランスで搭乗券をもらう。TO目的地の文言や、空港さながらの電光掲示板にテンションが上がった。そのまま階段を上がって機体の中に入ると、広いカフェスペースが広がる。




何度も飲んだタイティー。


窓側の席に陣取る。窓はもちろん飛行機内のいつもの窓。本当の飛行機ではあまり窓際を選ばないので、ここぞとばかりに上下に開閉してみた。頼んだのはタイティー、甘さ0%のはずなのに甘くてびっくりする。でも美味しい。閉店時間が近かったので、だんだんと人が減っていき、いろんなところで写真を撮りつつ茶を飲んだ。




コックピット!


さらに階段があり、せっかくだからと上に上がってみると、そこにはコックピットが。キャプテンと副操縦士気分で二人で座ると、自然とテンションアップ。見える景色は郊外の団地だけれど、座る席もコントロールパネル周りの設備も、本物っぽくて面白かった。


機器類がそのまま。


スイッチ類はカチカチ押せたし、操縦桿も動かせた。なぜこれほど自然と心踊るのかわからないほど、自然とワクワクする空間。飛行機ってすごい。


エンジンの中にも入れる。


年に数十回搭乗するようになってしばらくの時が経ったが、いまだに乗るときは「落ちませんように」と願ってしまう。飛行機事故より交通事故の方が確率が高いというが、何だかちょっと不安に思ってしまう気持ちは拭えない。これは信用の問題ではなく気持ちの問題である。


ワクワク空間。


それでも飛行機は心踊る乗り物。グンと遠くへ行ける、可能性を広げてくれる乗り物。747カフェ、また行きたいな。



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Writer

  • Yoko

    長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。