To Me, Somewhere in the World #142
夏を飲んだり、食べたり。
Contributed by Yoko
Trip / 2024.08.14
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。
#142
いよいよ真夏が来た。いつまでも夏だけれど。これは積極的に飲んだり食べたりしなければ。エネルギー補給しないと、人は動けなくなってしまう。
TOKYO NODE.
そんなこんなで1泊2日の東京。人と会う予定やメンテ予約を詰め込んだら、信じられないくらいぎゅっと楽しい滞在になった。すっかり東京がイベント化している、それだけでもうだいぶ地方民になった気がする。
虎ノ門ヒルズ駅にて。
推し活前に虎ノ門で朝ごはん。都会のパン屋のラインナップを物色してからフリースペースで食べる。ふと平日だと気づき、都会特有の背徳感にも似たじわじわとした嬉しさを感じる。もうどこにも出社しないのに。都会すぎる時間が流れる駅で、過去を少しだけ回想する。
オープンサンド。
これはモクテル。
Perfumeの体験する展示を出て、友人と合流し、ランチやカクテルをいただく。カクテルは思ったよりすごい色だったけれど、味は美味しかった。高層ビルが立ち並ぶ背景を窓越しにみながら、本当に都会だなと思う。夜、しっかり地震があって、不用意に高層ビルにいる怖さを改めて感じたけれど。
はじめての叙々苑。
翌日は変わらない関係であるけれど立場は変わりつつある友と近況を話し、何だかいつも仕事の話をしてしまう。我々だけでしか現実的には介在し得ないライフステージの話も。変わることも変わらないこともあって、それでも同じ時間を過ごせることを幸福に思う。
ホームパーティの前に1時間並んだ。ハトの日。
夜は友人宅にお邪魔してホームパーティ。「何推しですか?」から始まる自己紹介でつながる初めましてができる人たちは本当に尊いなと思った。素敵な友人の周りには素敵な友人がいる。自分もそうでありたい。
コーヒーソーダ。
大切なものを大切にしたいと思えば思うほど、全部を大切にできないことがある。人だって、やりたいことだって、信念だって。昔はそのすべてを理解されたかった。正直であることは美徳であると思っていた。でも今は、素敵な人たちと同じ時間を過ごせる、自分が自分でいられる。そんな環境を手放さずにいられればそれでいい。どこで何をして、何を思って、誰とどう生きていても。
私は私、あなたはあなた。でも、手を取り合っていたい。大切な人たちと。
夏。
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Yoko
長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。