Que Será, Será #25
やさしく、ゆったり生きる。
Contributed by Sara
Trip / 2024.09.24
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。
#25
5年ぶりのヘルシンキは、やっぱり魅力的な街。
港町だから、風がよく吹いていて心地が良い。海の青と、柔らかい建物の色が優しくマッチしている。
私はどんな街でも、電車に乗ることが好きだ。その街で暮らす人の生活に溶け込める気がするから。ヘルシンキの地上を走るトラムは黄色と緑の柔らかいイメージ。反対に地下鉄はキリッとした赤色。エスカレーターもなんだかメタリック。
ヨーロッパは日本以上に古着文化が浸透しているとよく言うけれど、それは本当だと思う。Google mapで“second hand”と検索すると、日本のコンビニと同じくらいの数がヒットすることもよくある。ふと降りた駅に、駅直結の古着屋さんがあった。
お客さんもおしゃれでクール
そして、古着と同じくらい大好きな文化がカフェ文化。留学先のスウェーデンではfikaというお茶しながらゆっくりする時間が大切にされているように、ヘルシンキでも、カフェでゆっくりする時間を大切にするライフスタイルが浸透しているみたい。
街の中心を歩きながら、大きなライトが目を引くカフェを見つけて、思わず扉を開けた。北欧では間接照明やキャンドルを目にすることが多い。白い蛍光灯はほとんどなくて、その代わり街中に溢れるオレンジライトが、街全体を柔らかく包んでいる。
優しいオレンジライト
カフェなのに家のようなカーペットが敷かれていて、かわいい
抹茶ラテをオーダーして、日記を書いたり、カフェにいる人を観察してみたり、ゆったり過ごした。そうしていたら、隣に座っていたご夫婦に、「あなたどこ出身?」って話しかけられた。日本人ですと答えて東京出身でスウェーデン留学していることを伝えた。彼らはヘルシンキで暮らしていて、いずれは日本に移住したいらしい。私をみて、もしかして日本人かもと思って話しかけてくれたそう。
抹茶ラテの抹茶がちゃんと濃くて最高だった
気がついたらいろんなことをあれこれお互いに話していて、途中からは離れていた机をくっつけておしゃべりした。鎌倉に行ったときに彼らが気に入ったお店があったようだけれど、その場所と名前が思い出せないらしく、写真や地図と睨めっこしながらそのお店を一緒に探したりもした(結局見つけられなくて残念だった)。
他人同士だけれど、ふとした小さなことから会話が始まる。その場限りの出会いでも、優しいパワーを受け取り合える気がして温かい。そんな瞬間が生まれるきっかけに、カフェ文化があるのかもしれないな。
ラテを作りながら、I like your top! と服を褒めてくれた店員さん
自分にも他人にも自然にも、やさしく、ゆったり生きること。東京に帰っても忘れたくない!
5年ぶりのヘルシンキはやっぱり温かくて新しい気づきをくれる場所だった。いつかまた戻ってきたい場所。
ヘルシンキ編、これでおしまい!
それでは、またね!
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Sara
東京で暮らす21歳の大学生。バックパッカー、1人旅、スウェーデン留学…どんな場所にいても「なるようになる!」と信じて強くてハッピーな気持ちで旅を続けている。旅雑誌の編集経験もあり、一眼レフやフィルムカメラも大好き。異国のごはんを食べることも大好き。