FIND YOUR OWN #14
波に乗るように戻ってきた街「ラグラン」
Contributed by KYOKO
Trip / 2024.09.24
2022年の年末、ニュージーランドからすべてがはじまった。暮らすように旅をするKYOKOさんが教えてくれる、「無期限無計画旅」のススメ。
#14
約6時間くらいバスに揺られてオークランドに到着した。
1ヶ月ぶりに訪れたオークランドは人が多く、久しぶりの都会にソワソワする。今回オークランドに戻ってきた理由は、ケリケリで出会ったハーレークリシュナを信仰するハリーピアのお家に1泊お世話になり、次の日一緒に彼女の車で「ラグラン」へと向かう予定があったから。オークランドからラグランへはアクセスがあまり良くないので、彼女が「一緒に車でラグランへ行こう!」というオファーをくれた時、タイミングがきた! と喜んでその提案に乗った。彼女がピックアップしてくれる場所まで、ローカルバスで向かう。
彼女と合流して、家へ向かう途中のコミュニティーガーデンに寄って、用意してくれた夜ご飯をご馳走になる。「ハーレークリシュナ」の施設があるのはオークランド郊外。広いとは言えない部屋だけど、しっかりオーガナイズされていて、カラフルな小物やデコレーションも彼女らしかった。
カラフルなデコレーションが可愛かった
そして次の日の朝、教会へ朝ごはんを食べに行くというのでついて行った。どうやら毎朝、ごはんが提供されるみたい。インドの朝を思い出すような雰囲気。ライスに野菜、ヨーグルトといったとても質素な内容だったけど、これが毎日無料で提供されるなんて素敵だよね。
準備をすませていざ出発!
(ここだけの話、なんだか嫌な予感というか心がモヤモヤ、ソワソワする感覚がしたけど、ラグランに戻るのが楽しみすぎて、気のせいだと気を紛らわせた!)
数週間前の洪水の影響で、多くの道が封鎖されていて遠回りをしたけど何とかラグランへ到着! 1ヶ月ぶりに戻ってきた場所。ニュージーランドのホーム的な存在と思えるくらいなぜかこの土地には惹かれてしまう。
ただいまラグラン!
めちゃくちゃ暑い日だったので、川でクールダウン
ラグランにきて早速、ショッキングな経験をすることに。
ハーリーピアは、同じハーレークリシュナを信仰する友達夫婦の家に泊まるらしく、京子も泊まれるんじゃない? と軽く言われたので泊まる宿をブッキングしないでいた。早速その友達の家へ遊びに行ったんだけど、その友達が放つオーラ? バイブス? が何とも不思議で少し戸惑ったのを今でも覚えている(笑)。
色々な話をしつつ、外も暗くなったのでお腹も空いてきた。夜ご飯はどんな感じなんだろ〜と思っていると、奥さんがお味噌汁を飲みたいというので急遽作ってあげることに。そして夜ご飯は何とその「お味噌汁」だけというなんともショッキングな展開。ハリーピアもびっくりしていた。(いやいや、あなたのお友達でしょ! と心の中で叫ぶ)わたしはとても人に敏感なタイプ。空気感でその状況や人を感じとるタイプなんだけど、どうもこの夫婦は不思議だし、正直に言って何だか変。「今日お家に泊めてもらってもいいですか?」なんて聞く空気感もなく(笑)、バックパッカーかホテルを予約しようと思ったのだけど、どこも空いていなかったのでハリーピアの車で車中泊することに(彼女は友達夫婦にわたしが泊まる宿がないことなど、何の説明もしてはくれなかった。何とも謎な関係性)不思議な気持ちで眠りにつく。まあこれも経験だ。
車中泊から目覚めて、外に出た景色。夜はとても寒かった(涙)
次の日。この日はここに来た理由の一つでもある、とある人たちと会うことになっていた。とある人たちとは、もしかしたらワークビザを出せるかもしれない、というオファーをくれた家族。しかし、結果的には残念な報告を貰い、正直とっても落ち込んだ。少しでも「期待」をしていた自分に涙。いや、でもラグランに帰ってくるキッカケにはなったので「これも何かの意味があるのだろう」といつものポジティブマインドへ持っていく。それでもめっちゃくちゃ落ち込んだ〜!!!!!!
待ち合わせ前に、カフェでジャーナリングをしつつ頭を整理する。海外のカフェは開放的でお洒落で、居るだけでハッピーな気持ちになる
ニュージーランドで食べるサラダやプレートの味が美味しすぎて、いつもめちゃくちゃ味わって食べてしまう。そして可愛くてセンス抜群な盛り付け!
窓際の席に座って太陽を少し浴びながらジャーナリング
今回、ニュージーランドへ来た理由は「心から居心地の良い場所を探す」=「住みたい場所を探す」というのが大きな目的なのだけど、海外に住むという時に必ず出てくる問題は『VISA』。ラグランに住みたい! と思ったは良いものの、ビザがなければ住めない。落ち込むわたし。それでも現実を受け入れて、残りのラグラン生活を思う存分楽しもう! と切り替える。そしてハリーピアたちともお別れをして(最後まで不思議な人たちだったので、お別れできて正直スッキリ! それでも、ラグランにくるタイミングをくれたハリーピアには感謝。)、わたしは以前お世話になった solscape という施設に行った。
ただいま、solscape
レセプションにチェックインをしに行くと、知っている顔ぶれ。久しぶり! と挨拶をする。
そして着いてすぐに、ナイスな出会いが。ニュージーランドでワーホリ中という日本人女子2人組に出会った。オーストラリアでもワーホリを経験していたとのことで話が盛り上がる! 彼女はバイロンベイが大好きで、いつか遊びに戻りたいんだ〜と話してくれた。そんな彼女たちが次の日、行ってみたいと思っていた滝へと連れて行ってくれた。想像以上にその滝が凄かった。ニュージーランドのピュアな自然のエネルギーとマイナスイオンをカラダいっぱいに感じて、ここ最近のネガティブな感情も、滝から流れる水が一気に洗い流してくれた。落ち込んだ気持ちも吹っ飛んじゃうくらい浄化された。
自然のパワー! ラグランにきたら絶対に行くべきスポット!
マイナスイオンをカラダいっぱいに浴びた!
そして今日は、数日前にパイヒアのバックパッカーで出会ったジェニーと再会するべく、街の中にあるバックパッカーへと移動をする。彼女たちにバックパッカーまで送ってもらいお別れ。ラグランの中心地は10分で周れるくらいコンパクトな街。それでもセンスの良いイケてる店があるのが何とも魅力的。徒歩圏内でどこでも行けるので楽ちんだし、数日間はタウンを楽しもうと、タウンのバックパッカーを1週間予約した!
タウンのバックパッカーにチェックイン
ニュージーランドでの生活も残り1ヶ月を切った。
滞在中の予定も未定だし、ニュージーランド生活の後どうするのかすら何も決めてない。それでも自分の好きな場所に少しずつ近づいているような感覚もする。でもそれがどこなのかまだ分からない。
とりあえず残りのニュージーランドライフを思う存分楽しむしかない!
つづく
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KYOKO
東京生まれ東京育ち。自分に合った心地良い生活を送るためにたどり着いたオーストラリアのビーチタウン。自然と調和しながら太陽をいっぱい浴びスローライフを送るなか、旅や人生のなかで見つけた学びや経験をシェアしたい! と思うようになり文章を綴る。人生楽しむ! がモットー。