ペールトーンのビルを横切って -ソウル編- #5
初めて食べる韓国料理
Contributed by satsuki azuma
Trip / 2024.10.01
はじめての食べ物、はじめての当たり前、はじめての現地の人との会話。旅先での“はじめて”は、いつだって私にワクワクを届けてくれる。モデル・俳優としても活躍する東咲月さんが等身大の姿で「旅」の出来事を綴る連載。自分の背中をグッと押してくれるような、そんな旅を求め、刺激溢れる韓国へ。ソウル編では全12回にわたり、咲月さんの旅の様子をお届けします。
#5
リーさんとハナさんに何が食べたいか聞かれて、私は今回どうしても“Bossam(日本でいうポッサム)”が食べたくて提案したところ、二人も大好物だったみたいでお店を見つけてくれていた。私たちが降り立った場所は、ハプチョン駅。
実際にその店に入ると「材料がないから今日は終わりなの」と店員さんに言われてリーさんが頭を抱えていた。
「少し遠いんだけど、もう一つおすすめのお店があるからそこに行ってもいい?」と言われて私たちは移動することになった。
バスに乗って弘大駅で降りた。ここは若者の街らしい。ちなみに、最近のホットスポットは、リーさん曰くここ弘大(ホンデ)と後で紹介する聖水(ソンス)なんだって。ここは、アートの大学が近くにあって画材屋さんなどが立ち並んでいる。
祝日なのに、大学の教室は電気がついていて、19時だけどまだ絵を描いている生徒がいるのかなと考えた。
ちなみに、リーさんとハナさんも美大出身でその時の思い出話をいくつか聞かせてくれた。
久しぶりにあったので思い出話に花が咲いたんだけど歩いていてもなかなかつかなくて、気がついたら目の前に大きな坂。
「え!これ登るの?」と思わず聞いてしまった。
二人は、休みの日は一緒に走っているので問題なく登っていて、私は登るのがすごく遅くて、遅すぎて後ろから動画を撮影されていた。一生懸命に登ったすぐ先に犬の絵が描いてあるお店があってそこの店だった。
“Miro Restaurant(味盧食堂)”という丘の上のレストラン。
お店はこじんまりとはしているんだけど、人がたくさんいて、すごくオシャレなお店なのはすぐにわかった。クローバーのモチーフが目印だよ。
どうやらここもポッサムが売りの店らしい
リーさんがポッサムを4人前頼んでくれたんだけど店主が出てきて「ポッサムは予約制なの。ごめんね」と言われた。今日はどうやらポッサムに縁がないみたい。
リーさんとハナさんはここのお店は全て美味しいからね! と言って料理の説明をしてくれて韓国定番の料理を選んで頼むことにした。
一番のお気に入りは、このチヂミ。小麦粉が無いバージョンのチヂミで、野菜がたっぷりでイカやエビが入っていてすごくおいしかった。
他にも煮込んだ牛肉のお料理や、ユッケなど
たくさん食べてお酒も飲んだから少し眠くなってきた頃にお店を出てハナさんのアトリエにお邪魔することになった。
ハナさんは、最近来年の個展に向けて作品を描いているみたい。
1枚の絵に対して1ヶ月から3ヶ月くらいの時間をかけて描いているんだって。
今度、バンコクのギャラリーに作品がデリバリーされるみたいでそれも今回は2回目。ちょうど前回、タイ編の旅をしているときに、1回目のデリバリーの時期でハナさんの作品が初めてバンコクに来た時期だった。
あとハナさんのアトリエに、気になるものがあって聞いてみると、この人形は今韓国で流行っているYouTuberなんだって。Chim Chak Manっていう人みたい。リーさんがおすすめしてくれたからよかったら検索してみてね。
そんな話をしていたら、リーさんが韓国で有名な“YOAJUNG”ヨーグルトのアイスを頼んでくれていた。韓国にはUBER EATSのサービス自体がないようで、似ている韓国の配達サービスがあるんだって。食品の品目もすごく多くて、今度頼んでみたいなと思った。
このヨーグルトが一番初めに韓国でスタートした元祖・ヨーグルトアイスなんだって。私ははちみつが大好きなんだけど、この塊を食べられるのってすごく贅沢だし、リーさんがContainerでこの企画を書くことを知っていたから、たくさん韓国といえば! これでしょ! っていうものを教えてくれてすごく感謝している。
このYOAJUNG(ヨアジョン)のヨーグルトアイスの中でも、二人のおすすめはチョコレートのかかったアイスで、そのチョコは甘くなくて、甘すぎるものが苦手な私も食べれてすごく美味しかった! リーさんとハナさんとは2日後にまた会うことになった。
帰る頃には終電の時間になっていて焦ったけど無事電車に乗れたよ!
23:30くらいが大体終電の時間なのでソウルで夜遊びして電車を使う際は気をつけてね。明日は1日歩く日だから、すごく楽しみ。どんな出会いがあるかな。
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