一瞬だね、関西

To Me, Somewhere in the World #146

一瞬だね、関西

Contributed by Yoko

Trip / 2024.09.11

『“今”の心地よさを一番大切に』
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#146


北陸新幹線が延伸して、長野から敦賀まで乗り換えなしで行けるようになった。毎度、用があるのは今庄なのだけれど、たった2時間くらいで着く距離感にあらためてびっくり。




気持ちの良い場所。


今回はまず、天気の良い敦賀を自転車で駆け回ってみた。途中で食べたランチの場所のザ・レトロな雰囲気も、大きなお祭りが終わったあとの道端に残った屋台も、気比の松原までの道中も、とってもよかった。最後は、気になっていた駅すぐそばのお洒落な本屋で休憩。


ヨーロッパ軒のカツ丼。



ちえなみき。


駅は立派、駅そばの建物も立派、少し離れるとレトロな街並み、さらに進めば海。そういえば敦賀から北海道までのフェリーにも乗ってみたいと思っていたのだった。近々きっと。


ハピハピ・ハピライン。



今庄駅前。


それにしても、平日の日本を旅すると、コロナ禍の日常を思い出す。適度に働きながら、日本各地を飽きることなく旅したこと。平日にうろうろしている人は少ないので、一つひとつの出会いが濃かった気がする。いろんな人といろんな話をした。時には青春18切符でゆっくりと進みながら。あのときの時間がなければ出会えなかった各地の場所。お気に入りの場所はもう何度だって10度だって訪れているのだから不思議だ。


玉村屋の夜。



朝、急にもらった、なつめ。


今庄も、もうすぐ10度目になる。直近の月替わり家主が友達だと知って、急に予約しても、すぐにリクエスト予約をOKしてくれるオーナーのおかげで、すぐに行くことができた(負けじと?こちらも秒で決済を済ませる)。いつものメンバー、会えた人も会えなかった人もいるけれど、なぜか会うと「帰ってきた」と思える不思議。

本当に何のゆかりもないのに、たった一度訪れた偶然がきっかけで、今は本当に大切な場所になっている。特に一緒に食べる夜ごはんと朝ごはんの時間は、他のどこにもない特別な時間だ。


十三デビュー!居酒屋Atama.



卵のリキュール、美味しかった。


北陸を後にして、関西へ。京都に立ち寄り、大阪の目当ての店で友達と合流。まさか今関西に住んでいると思わなかったので、思わぬ再会となり、嬉しさが高まる。卵づくしの料理を食べ、飲みながら、今や昔の話をして、ともに時間を過ごした。またどこかで、いや今年中に会う予定があった。夜は大阪で1泊。


京都、四条。



出町ふたば、外せない…。


帰りは京都に立ち寄り、大人気店の豆餅を買って帰るべく、日曜朝から30分以上並んだ。思ったより早い。それはいいのだが、毎度、若干憂鬱なのが名古屋から長野までの遠さ。3時間かかる。ま、それでも…課金すれば(新幹線に乗れば)こんなにも近い、北陸と関西。それを実感した3日間だった。しかし最近の京都は人が多すぎて全然観光する気になれないので、そろそろ誰かと一緒に行きたい。



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  • Yoko

    長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。