運命の出会い

ペールトーンのビルを横切って -ソウル編- #7

運命の出会い

Contributed by satsuki azuma

Trip / 2024.10.15

「みんな同じ地球にいるはずなのに、自分の知らない世界が存在する」
はじめての食べ物、はじめての当たり前、はじめての現地の人との会話。旅先での“はじめて”は、いつだって私にワクワクを届けてくれる。モデル・俳優としても活躍する東咲月さんが等身大の姿で「旅」の出来事を綴る連載。自分の背中をグッと押してくれるような、そんな旅を求め、刺激溢れる韓国へ。ソウル編では全12回にわたり、咲月さんの旅の様子をお届けします。

#7





バスで移動すること約30分。
先ほどいた場所からは少し離れていた。江南はファッションとカフェが立ち並んでいる場所。



若者が集まるし、新しいお店がいくつもでき始めているみたい。日本のBshopも来年オープンするんだって。

目的地に向かう道中に、カシミヤのアパレルがPOP UPをやっていたので入ってみた。カンナムにある“PVCS”というお店で、店内はすごく綺麗で見やすくて、すごく静かで居心地が良かった。



カシミヤのニットが190,000W(約¥20,000)~購入ができる、そんな場所。
私はカシミヤのニットも気になったけど、デニムで欲しかった色味のものがあって履いてみたら、ずっと探していた丈の長さと幅の緩さですごく自分の体型にあっていて感動して購入しちゃった。

日本では自分に似合うデニムを見つけたことが一回もなくて、2016年にニューヨークの古着屋さんでぴったりサイズのものを見つけた以来、1度もデニムを買ってこなかった。



これはすごく嬉しい出会い。金額も89,000W(約¥9500)でお手頃だった。
このデニムだったら今からも、これからもずっと履けちゃいそう。XS,S,Mとそれぞれ2パターンずつサイズ展開があって、これはすごく有難いなぁと思った。運命的な出会いをしたお店を後に、目的地のOPEN YYへ。



こちらも韓国のブランドで、オンラインショップのSSENSEでも取り扱いがあって知ったよ。そこで事前に見つけていたバックがどうしても欲しくてお店に行ってきた。

店内は、若者で賑わっていてどこの店よりも新しい雰囲気を感じた。オリーブヤングみたいに女の子たちが一生懸命服やバックを選んでいたよ。手前には休憩できるカフェがあって奥に服が並んでいた。私のような外国人よりも、韓国の女の子が多い印象だった。



この間、ハローキティともコラボしていて、そのお洋服は見つけられなかったけど雰囲気も良くて置いてある家具が印象的だった。混んでいたので目的だったバックを購入してすぐに店を後に。近くのカフェに入ることにしたよ。

とっても暑かったので途中コンビニに入ってみると、大量のグミが陳列されていた。



それにしても、すごくカフェが多くてどこに入っていいかわからないくらいだった。

NAVERマップでカフェを調べていたら、いい感じの場所を見つけたのでそこに行こうと思ったら、再びこの坂道。



降りるのはいいけど、登るのが辛いよね。と一緒に来ていた夫もお疲れモードだったので、この場所を後にしてホテルに戻ることにした。

そしたら、後ろからHEY! と話しかけられた。中学生くらいの女の子で「OPEN YYはどこにあるの?」って。ショッパーを持っていたことに気がついたんだと思う。

振り返ると紙袋をたくさん持ったお母さんと一緒だった。「すぐそこの角を曲がるとあるよ」と伝えると、走り去っていった。中学生の頃にOPEN YYを知っていたら、大人になってどんなものが好きになるんだろう、と考えながらバス停まで向かった。

それにしても、韓国2回目にして道を聞かれたりすることが多くて驚いている。
前回はそんなことなかったんだけど。

ソウルは1回しか来たことがないから私もまだわからなくて一緒にマップを見て道案内をしていたら、2日目にしてすでに何回か道案内をしていることに気がついた。英語が使えてよかったと安心した瞬間だった。

日本でも、自転車ですごく急いでいる時に、その自転車を止められてまで道を聞かれたりする。そういう運命なのだろうか。





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