Between the waves #123
生きててよかった
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2024.11.11
#123
バリ島に住み始めて3年半、バイクが欠かせないこの島での生活。
今まで転んだり、雨で濡れた道路で滑ったり、小さな怪我は数回あったけど、今回はバイクを運転するのが少しトラウマになるほどの怪我をした。
日曜日の夜、友達とディナーをしていると人混みの駐車場でバイクを倒された。ナンバープレート、右側のミラーが壊れてショックだったもののバイクだけなら明日直せると思い、そのまま帰宅。ブレーキが壊れていることに気づかずそのまま運転していると下り坂で横転し、反対車線に腹ばいになり倒れた。
ショックと怖さで怪我の痛みは全くなく、そのまま家に帰ったけど数時間ほど経って見てみると道路で擦ったお腹と足に火傷したかのような痛みが走った。骨折もヒビも、頭と顔に大きな怪我も何もなく、擦り傷だけだったことが不幸中の幸い。
もちろんサーフィンはしばらくお休み、太陽に当たると傷が痛んで海に浸かることも当分出来なさそう。
キラキラした海と楽しそうなサーファーを眺めていると、サーフィンができないこと程辛いことってない、と実感。それと同時にもっと最悪な状態になっていた可能性があることを考えると、生きててよかったと心の底から感謝。
いつもは後回しにして出来ないことを詰め込み、余計なことを考える暇が無いくらい忙しくしようとしているけどやっぱり海に入れないと気分の持ちようが違う。海に入れない期間は毎回、何か教訓というか学びがある。
それと同時に毎日何も考えずに朝起きて、一目散に海に走っていけるこの環境と生活、体があることって一見普通と感じてしまうけど何にも変えられない幸せなことなんだって気付かされる。1日でも早く治したいし、海に飛び込める日が待ち遠しい!
事故翌日、泣けてくるほど痛い消毒と手当をしてもらった
ここに座って1日波を眺めていると友達から「you’re tourturing yoursef!」自分で自分の首を絞めてるって笑われた
今あるものに感謝することを忘れずに
完治したらみんなでお祝いパーティーする予定
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。