Between the waves #122
傷跡と笑顔
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2024.10.28
#122
2週間ぶりに海に戻った。
怪我や病気で海に入れない期間の後に戻る海は毎回格別。特に波が良い訳でもなかったけど、水着を着てパドルアウトして、海の中で友達と会話をして……無意識のうちにどれだけ自然に癒されているかを再確認した。
やっぱりサーフィンがない生活には戻れない。
久しぶりに思いっきり太陽を浴びて運動をしたら睡眠の質も上がって食欲も戻ってきた。いつもサーフィンをするウルワツに行き、海に入る準備をしていると「久しぶりー! 怪我は治った? 2週間何してたの? いつも海でMikiに会うのが当たり前だったからなんか物足りなかったよ、おかえり!」とすれ違う友達みんなが声をかけてくれて、既に海に入る前から泣きそうになった。
自分の居場所があるって本当にラッキーなこと。
そして友達繋がりの友達も何回かしか会ったことのないサーファーもみんな傷を治すのにお勧めの軟膏やオイルを教えてくれてなんだかお兄ちゃんが出来たみたいだった(笑)。海にも入れず、好きなことを思いっきり出来ず、もどかしくて悔しかった9月前半。
それと同時にお見舞いでケーキやジュースを送ってくれたり、傷用の消毒やバンドエイドを持ってきてくれたり、病院に付き添ってくれたり、この期間友達から受け取ったloveが大きくて心温まる日々が多かった。前みたいにサーフィン出来るか心配だったけど、そんな心配は多分いらなかった。3日後には4時間海に入って怪我のことも忘れていつも通りサーフィンしていた。
そして大人になってからの傷は治るのに時間がかかる+痛々しいからこれからは怪我をしないことも目標の一つに入れるようにする。
ある朝家のまえに現れた子犬、可愛くて1日中遊んでいられる
1年ぶりに再会した友達とディナー
サーフィンできない間、この景色に癒されていた
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。