ペールトーンのビルを横切って -ソウル編-
やっと辿り着くことができた
Contributed by satsuki azuma
Trip / 2024.11.05
はじめての食べ物、はじめての当たり前、はじめての現地の人との会話。旅先での“はじめて”は、いつだって私にワクワクを届けてくれる。モデル・俳優としても活躍する東咲月さんが等身大の姿で「旅」の出来事を綴る連載。自分の背中をグッと押してくれるような、そんな旅を求め、刺激溢れる韓国へ。ソウル編では全12回にわたり、咲月さんの旅の様子をお届けします。
#9
ハナさんとリーさんに会うまで少し時間があるので、弘大駅から少し離れた合井駅(ハプチョン)にバスで訪れた。
ここは、初日にリーさんたちに連れてきてもらったBossamがある場所。ハプチョン駅から5分くらいの場所にある〈カッシポッサム〉。今日こそランチでポッサムを食べたい! と到着すると大行列。
並んでまで食べたかったので、珍しく並んで15分。賑わう店内に案内されてやっと入店することができた!
Bossam定食を注文すると5分も待たない間に小鉢とポッサムが運ばれてきた。
すごい早い上に、すごい充実した量。この充実した内容で1人前9500W(日本円で約¥1000しないくらい)。観光客がいないのですごく並ぶこともないし、入ってしまえば料理がすぐに出てくるし、いいことしかない。
そして、ここのお店がもっと特別なのは1人前から頼めること。どこのお店も2人前からだからそういった意味でもここのお店は安心して頼むことができる。
本場韓国で初めてのポッサムに五穀米……より嬉しい。
すごく美味しくて、一瞬で食べ終わってしまった。韓国は、小鉢がたくさん出てきて基本みんな全て食べず残している印象がある。残す文化なのかもしれない。
おもてなしで沢山の料理が運ばれてきてお腹いっぱいで食べられない、というのが韓国の食事において幸せなんだなと感じた。どこの店に行ってもそういったスタイルが垣間見れた。
私たちがお腹空いているからと、運ばれてくる料理全て食べようとしていたら、その様子を隣のおじ様たちが見ていて、すごく驚いていたくらい。それくらいカッシポッサムのお料理は美味しかった。リーさんが教えてくれたけど現地の人から人気がある理由は、安全な食材を使っているからなんだって。
食事後の口直しにコーヒーを飲みたくなって、カッシポッサムの目の前にあるお店へ。
入店したら松田聖子さんのレコードが飾ってあった。NewJeansがカバーしていたからかな? お店のメニューで気になったのが、グラスにコーヒーが入っていてその上にたっぷりのクリームが乗っているドリンク。
これはなんですか? と店員さんに聞いたら「ワテだよ」って言われて早速頼んでみることに。
「クリームをスプーンで食べながらコーヒーを飲んでね」と言われ、出てきたのがこちら。
ウィンナーコーヒーみたいなものを想像していたけど、もっとデザートっぽい感じだった。
クリームの上にシナモンパウダーが乗っていて、ほのかに甘いクリームとカプチーノよりも少し薄いくらいのコーヒーと一緒に飲む。
下の紙が何かをちぎったような質感だったので広げてみたら韓国語の詩が書いてあった。何かの本なんだと思う。
このコーヒーがすごく美味しくて、もうこの日は美味しいものに2つも巡り会えていて、幸せすぎて満足。このまま眠りたい。
と思っていると、リーさんから連絡が来る。
「もう少しで合流できるけど、どこにいる?」
リーさんたちが住んでいる場所の近くにいることを伝えて待ち合わせすることになった。
リーさんたちの車を待っていると、前回行きたかったけど店の場所がわからなくていけなかった〈al,things〉というお店がちょうど近くにあったので行ってきた。
すごくラッキー! ここのお店はレディースのセレクトショップでカフェも併設していてすごく素敵な場所だったよ。小さなバックが可愛くて、それを購入してリーさんたちのところへ向かった。
車で迎えにきてくれた2人は昨日から仕事の他にフットサルをしたりランニングをしたりと、忙しかったみたい。
ちなみに、2人はNewJeansが大好きでNewJeansを聴きながらランニングをするクラブをInstagramでやっているので、走るのが好きな方、NewJeansが好きな方は、よかったらフォローしてね。Instagram: @runniesrunclub
私たちはこの後、車に乗ってある場所に向かった。
続く。
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