To Me, Somewhere in the World #151
日帰りでサクサクリフレッシュ
Contributed by Yoko
Trip / 2024.10.16
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。
#151
今月は、ほとんどの朝を自宅で迎える珍しい月、ということで、今こそ「何となく心の片隅で行きたいと思っていたけれど、行っていない場所」に行こうと、サクサク出かけている。特に近いところは延期しがちなので。
外の展示「たくさんの失われた窓のために」。
朝一番、外を歩いているのは数人、という時間に出発するのは気持ちが良い。通勤には縁がなくなったけれど、朝早くに家を出るのは良いなあ。世界がまだ動き出す前の空気感。ずっと起きていて迎えた4時の静けさとはまた違う、世界で起きたばかりの6時の静けさ。
飯山まで、飯山から。
今回の目的地までは片道2時間ほど。ずっと運転する元気と勇気がなかったので、長野・飯山まで電車で行き、カーシェアの車で1時間の道のりを選択。道中は、北海道でいう芦別や北竜町の雰囲気に近かった。運転に大の自信がなくても、不安なく進める道のり。
トンネル入り口までの道中。
一番難関だったのは、最初の到着地の第一駐車場くらい。「ここに止めて」と指定されるのは苦手。苦戦しながらも何とかOKをもらう。しかし本当に繁忙期は大渋滞らしいので、紅葉ピーク前の平日に来れてよかった(そんなときの駐車はハードルが高すぎる)。
それでも、朝・平日9時過ぎに着いたはずの人里離れた観光地には、すでにぼちぼち観光客がいた。「みな、どこから来たのだろう…」とSNSでこぼしたところ、以前、新潟側から訪れた友人も同じ疑問を抱いていたらしい(笑)。みな、近隣県にお住まいなのだろうか。
道中のトンネルの色はどんどん変わる。
ともかく色めくトンネルを、ひたすら奥までずんずん進んでいく。時折現れる退避地のような場所も、すべてがアートになっていて面白い。不穏な音を奏でるエリアもあった。
清津峡渓谷トンネル。
ゴールはSNSで見慣れた景色。すっかり答え合わせになってしまったけれど、こんなことでもなければ来ないような場所に、朝から出かけようと思えたこと、辿り着けたことだけで何だか満足だった。
ショップの2Fに足湯。
トンネルを出て、入り口のショップへ。足湯につかりながらこの後のプランを考えるなど。
飯山駅に一番近い道の駅。
帰り道では、行きに何か所も見かけた道の駅にも立ち寄った。値段のコスパの良さはわからないが、彩豊かな果物もお土産にできて大満足。山に魅力を感じない場合の長野の魅力の一つは、果物が本当に美味しいところだと思う。そろそろ最高の季節だ。
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Yoko
長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。