ペールトーンのビルを横切って -ソウル編- #11
韓国の現代アート
Contributed by satsuki azuma
Trip / 2024.11.12
はじめての食べ物、はじめての当たり前、はじめての現地の人との会話。旅先での“はじめて”は、いつだって私にワクワクを届けてくれる。モデル・俳優としても活躍する東咲月さんが等身大の姿で「旅」の出来事を綴る連載。自分の背中をグッと押してくれるような、そんな旅を求め、刺激溢れる韓国へ。ソウル編では全12回にわたり、咲月さんの旅の様子をお届けします。
#11
車に乗っていると、リーさんが翻訳機を使って話しかけてきた。
「今日は美術館に行ってその後に夕飯を食べましょう」
いつもどこに行くか事前に決めてくれていて、新しい体験をさせてくれるリーさんとハナさん。
今日は車で30分ほど“MMCA”という国立現代美術館に連れて行ってくれた。
近くには韓国の古式建造物があったりと、美術館に入る前からすごく楽しい。
入館料は1人5,000W(約600円)。これは、美術館でやっている展示の全てを見ることができるチケットの価格。
なんとなく館内の雰囲気がロンドンのTate modernに似ているような気がして、初めて来たのになんだか懐かしく感じた。
展示内容は、韓国のアーティストによる展示で、内容は戦争はすごく身近にあるんだな……とちょっと心が苦しくなるような展示だったり、どんな物でもレコードになったり、映像、立体作品などで表現されていた。
一番面白かったのは、造園アーティストのJung Youngsun。
ハナさんが、この造園師は韓国の第一世代で、今でも有名なんだよって教えてくれた。第一世代のアーティストが今でも最前線で活躍している。
写真左がハナさんで、右がスコールが降ってきて走るハナさんとリーさん
たくさんのアーティストの作品をみて、吸収した後は、ミュージアムショップ巡りとカフェで休憩。
ここのカフェを運営している会社は、さまざまなアーティストの本を作っているんだって。ここで食べたケーキは、今までソウルで食べたものの中でも1番美味しかった。食休みついでに向かったミュージアムショップに到着するとハナさんが何やら手に持っていて「サツキ! これをあげます」と、本物の四葉のクローバーが入ったキーホルダーをくれた。
これはミュージアムショップでリーさんとハナさんと一緒に見ていたキーホルダーだった。
「サツキがいろんなところで……もちろん韓国でも! 活躍できるようにラッキーチャームをプレゼントします」と。すごく嬉しかった。
昨日、自宅に届くようにAmazonで韓国語を学ぶためのドリルを購入した。次会った時までに、英語じゃなくて韓国語で直接お礼が伝えられるようにしたいと思ったからだ。
この日は急なスコールが多い日で、美術館の近くにある景福宮(キョンボックン)に行く予定だったけど、美術館から出ようとすると2回もスコールにあって傘を持ち合わせていなかったので諦めることにした。
どんどん雨が強くなってきて土砂降りになってきたので、車で江南(カンナム)に移動し、夕飯を食べることにした。
景福宮は実は前回はお休みで入ることができなかったから今回こそと思っていたんだけど……次回に期待したい!
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