
Between the waves #126
週末の田園風景
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2025.01.20
#126
前回ウルワツを離れたのはいつかわからないほどこの場所にスタックしていた数ヶ月間。
大好きな場所で、居心地が良くて、ホームに変わりはないけど毎日、毎週が同じ出来事の繰り返しになっていてそろそろどこかに行きたいなーと思っていた頃。バリに移住した3年前によくサーフィンに行っていた、北のKedungという場所でカフェ、ブティックホテル経営をしているEricから「最近新しいvillaを建てたばかりで撮影したいから週末泊まりに来ない?」と招待してもらった。
実はライターとして活動し始めた頃、某雑誌でこのエリアを特集し彼のお店も紹介したこともあって色々な縁がある場所。
崖、海なウルワツとは真反対の田園風景が広がるこのエリア。なんだか日本の田舎を思い出させてくれる場所。早朝出発してバイクを1時間ちょっと走らせる。目的地へ着くとEricがお気に入りのサーフスポットに連れて行ってくれた。
楽しそうな波、ラインナップにはたった2人。
いつも混み混みの場所でサーフィンしているせいか、目の前の光景が信じられなかった。毎セット交代で乗っていくと45分もすると疲れてくる。1時間で簡単に10本以上の波に乗れた。今日も数時間サーフィンしようと意気込んでいたけど、1時間半ちょっとで終了。
お店に戻って美味しい朝食を食べて、コーヒーを飲んで残りは素敵なホテルでゆっくり。まさにこれが必要だった。何もしなくていい贅沢。
バイクの喧騒も何一つない、とにかくスローライフという言葉がピッタリの場所。
夜はバスタブに浸かって映画を見ながら9:30には就寝し、翌日は5時起きでサーフィン、なんともZenな週末。
インスタグラムのストーリーを見ればみんながどこで何をしているのかが一瞬でわかる時代。それを見て自分も何か楽しそうな事をしなきゃ、載せなきゃって思ったり、fomo (fear of missing out 見逃したり残されたりする不安)を感じているのはみんな同じ。
この週末ほとんどiPhoneを触らないで外の世界で何が起こっているのか見ないようにしていた。それがどれだけ心に安心と平和をもたらしてくれるかはやっぱりやらないとわからない。
Comparison is the thief of joy 比較は喜びを奪う
っていう言葉がぴったりで知らなくていいこと、見なくていいことが溢れていることに気づく。
月に1回はこんな週末を作ろうと思う。







Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。












































































