anything can happen

FIND YOUR OWN #18

anything can happen

Contributed by KYOKO

Trip / 2024.12.02

『旅先はいつでもビーチタウン』
2022年の年末、ニュージーランドからすべてがはじまった。暮らすように旅をするKYOKOさんが教えてくれる、「無期限無計画旅」のススメ。


#18


旅をしてて思うこと。
目的地や行きたい所が決まっても、車や移動手段がない場合とても不自由に思う。

最後にラグランを出る時もそう簡単にはいかなかった。
お昼前にハミルトン(中間地点)へ着きたいのに都合の良い時間帯のバスがない。ハミルトン発 - マウントマヌンガヌイ着のチケットは購入済み。だからどうにかしてでもお昼前にハミルトンへ到着しなきゃいけない。これはもうヒッチハイクするしかないと思いながら、街の中心にあるライブラリー前のベンチに座っていたら、水曜日のイベントで知り合ったしょうさんが目の前に現れた。数年前にワーホリ中ラグランに住んでいたというしょうさんとは、日本人が居るなんて珍しいと話が盛り上がり、今はオーストラリアのウーロンゴンに住んでいるから近くに来たら寄ってね! なんて軽く話をしたのが前回。ラグランを出るこのタイミングでまた再会した。「ヒッチハイクしやすい場所まで乗って行く?」と車で送ってくれ、「またオーストラリアで!」と言葉を交わし、わかれた。

なんだか縁を感じたので、タイミングがあればウーロンゴンに行くのも良いな〜。全ての出来事はきっと繋がっているから本当に行くことになればそうなる。


ラグランの日中はびっくりするぐらい暑かったなぁ。なのに海水はめちゃくちゃ冷たいです


ラグランで何度もしたヒッチハイク。でも今回はいつもより道のりが長い。親指を立てて道路の目立つ場所に立つこと約10分。優しいファミリーが止まってくれ、その車に乗り無事ハミルトンへ到着。「バス停まで送ってあげるよ」とわざわざバス停まで乗せてくれた。

不自由に思う事も、自分次第でどうにでもなる。
本当に求めている事は思いが強ければ実行してるはず。
先を決めれば行動するだけ。
1人で出来ない事も、周りの誰かが助けてくれる。
でもそれを「当たり前」と思うんじゃなくて「感謝の気持ち」は絶対に忘れちゃいけない。誰かが助けを必要としていたら、今度はわたしが誰かを助けてあげる。旅をしていると、こうやって自分の経験がアップデートされて、自分の1部になるんだ。

人生ってだいだい、「行動するか行動しないか」なんじゃないかな。
立ち止まってても何も動き出さない様に、行動しない人は誰も助けてくれない。
だから行動するのみ。


ハミルトンに到着したのでバスを待つ。
目的地の到着時間を確認すると17時。
え? ここからマウントマヌンガヌイへはだいたい2時間なので、どう考えても到着時刻が遅い! 急いでバスの運転手さんに聞いてみると、どうやら経由地があるらしい。めちゃくちゃ遠回りじゃん! とがっくりしたけど、もうしょうがない。窓際をゲットして景色を楽しもう。(チケットを購入した時に到着時刻も確認したはずなのに、こういう所が抜けてるわたし。やれやれ)

1つ目の経由地は、来たことのある「ロトルア」。
バスのドアが開いた瞬間に、硫黄の臭いがぷわ〜と車内に入ってきた。前回来た時の事を思い出す。快晴だとまた雰囲気が違うな〜。

2つ目の経由地は、来てみたかった「タウポ」。
ここでは30分休憩があったので街を歩いてみる事にした。いかにも「観光地」という具合に街が舗装されていてレストランやカフェがずらっと並んでいる綺麗な街。メインロードを通り抜けると、街の由来にもなる「タウポ湖」が現れた。北島最大の湖の大きさらしく、その奥にはこれまた北島最大の山「トンガリロ」が見えた。行ってみたいと思っていた場所の1つだ。短時間だったけど、ここにまた来たい!と思うくらい気に入ってしまった。空気が透き通っていて気持ちが良い。


湖沿いにはベンチやチルスポがあって良い感じ


ここ最高じゃん、と心で叫ぶ。そんな時、東京の友達から電話がかかってきた。東京で女優をする仲良しの友達のまゆうからだった。まゆうとは10年以上の仲で、お互い離れていてもこうやってたまに連絡を取り合う。いつも連絡が来るタイミングが彼女らしい(突然くる)。「きょんぴ今どこにいるの?」と聞かれたので、「ニュージーランドのどっかの街」というと「まじ相変わらずすぎて笑う!」とまゆうらしい返答(笑)。行動力がすごいと改めて言われる。横にいたまゆうのママえっちゃんも「きょんぴは相変わらずだねぇ」と言うのが電話越しから聞こえた。どうやら、わたしの行動力は10年前から変わっていないらしい。「今、何でわたしはこんな所に居るんだろう?」とふと思ったけど、不安とかではなく昔と変わらない自分を少し誇らしく思った。大きなタウポ湖を見ながら。色々とキャッチアップして、バスの時間になったのでまた連絡するねと電話を切った。このタイミングでまゆうから電話が来たのも面白いな〜。


海に見えるけど、こちらが「タウポ湖」



奥に見えるのが北島最高峰の山「トンガリロ」。間近で見たら、登ってみたいとさらに思った


最終目的地のマウントマヌンガヌイにやっと到着。
ここで待ち合わせをしているキャムに連絡すると、近くの海沿いにいるというので向かう。そこにはキャムの友達もいて紹介してくれた。ニュージーランドにワーホリ中のハワイ出身のGG、会ってすぐに意気投合して仲良くなった。オークランドからキャムとここまでロードトリップして、今日からシェアハウスに移るという。さっそく3人でバンに乗り込んでマウント中心地へ行く事に。


ナイススポットがあると連れてきてくれた



ここに連れてきてくれたキャムとGG



丘の上でピクニックするファミリー


みんなでピザを食べて、GGを新しいお家へと送り、わたしたちはフリーパーキングスポットへと向かったけど満車。疲れ果てていたうちらはとにかく早く眠りたかったので、住宅街の目立たない場所に駐車させてもらってひっそり眠り、朝起きて目を覚ましに海へ向かう。バンライフが始まった! と改めて思う朝。バンでニュージーランドを周るのを夢みていたけど、最後の最後で叶うなんて信じられない。キャムに感謝しなきゃ。海にダイブして目を覚まし、パブリックシャワーでシャワーを浴びてスッキリ!(バン生活中はパブリックシャワーが大活躍(笑)。


水着は車にかけて乾かすスタイル



マウントの波はゆるやかなのでロングボーダーに人気


現地で会おうと約束したやっちゃんに会いに、カフェへ向かう。美味しいオーツラテを飲んで、ここを出る前にもう1度会いたかったつーちゃんにも別れを伝えに行った。つーちゃんが以前インスタに投稿していた写真を見て鳥肌がたった事がある。その場所を聞くと「ブルースプリングス」だよと教えてくれた。キャムにここに行ってみたい! と言うと、「じゃあ今日の目的地はここだね」という流れに。(最高かよ)


ありがとう、やっちゃん!


マウントを出る前にもう1人会いたい人が居た。3年前ワーホリ中、4ヶ月同じカフェで働いて大の仲良しになったアルゼンチン出身のパウラがマウント近くに今住んでいるというので会うことに! GGの新しいシェアハウスも近かったので声をかけた。みんなすぐに打ち解けて嬉しい。旅慣れしてる人はオープンマインド。数年ぶりに会うパウラとはキャッチアップする内容が多すぎて話が途切れない。そろそろ出発しないと遅くなってしまうので、パウラとGGに泣く泣く別れを告げる。


友達の友達は友達スタイル


向かう目的地は「ブルースプリングス」。キャムも行ってみたかった場所だったみたいですんなり予定が決まり、ナイスバディ! とハイタッチ。ここから約1時間のドライブが始まった。

今日の予定以外は何も決めていない。
ロードトリップはこれからどうなるんだろと、ワクワクドキドキ。


つづく




オーストラリアワーホリ中のパウラとわたし。西オーストラリアのブルームで出会った




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