Que Será, Será #29
コペンハーゲンでパン巡り
Contributed by Sara
Trip / 2024.11.26
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。
#29
留学先の北欧はすっかり冬みたいな寒さが当たり前になった11月、国際寮のフラットメイトとコペンハーゲンに旅に出た。
パリ出身の彼女は私の隣の部屋に住んでいる。12人のフラットメイトの中でも特に仲が良くて、カフェや古着屋を巡ったり、お菓子を作ったりしていた。そんな私たちの旅、スタート!
北欧諸国は一括りにされることが多いけれど、実際にそれぞれの国や都市を訪れてみると、案外違っていることに気がつく。あるインスタグラムのアカウントで、コペンハーゲンを歩く人々のファッションスナップだけを載せているものがある。そこで切り取られる人も、街の様子も、カラフルでスタイリッシュ。洗練されている都会的なイメージがあった。
コペンハーゲンといえばここ!
優しい色だけどカラフル
コペンハーゲンはスウェーデンから飛行機で1時間の距離というだけあって、すでにたくさんの留学仲間たちが旅していた。彼らにおすすめを聞くと、みんな口を揃えて「ベーカリーが最高!!」と言う。それに今回はパリガールとの2人旅。その時点で今回の目的はパン巡りに決定していた。
コペンハーゲン最初のパンは、街を歩いていて見つけたカフェ。レジの横に並ぶペストリーはどれも美味しそうで、私たちはしばらく決めきれずに悩んだ。
まだ悩んでいる友達
私たちはシナモンロールとチーズケーキを頼んでシェアした。シナモンロールはスウェーデンでもよく見るけれど、デンマークのパンは基本的にサクサクしていて少し違う。新感覚のシナモンロールに感動した。日本ではサクサクのパンをデニッシュと呼ぶけれど、dannishと英語にしてみると、デンマークの、と言う意味になる。日本で当たり前に使っていたカタカナも捉え方がちょっと変わった気がしてなんだか嬉しかった。
テラス席も良かったけれど少し寒くて店内にした。北欧あるあるのオレンジの間接照明に、大きなウッドテーブル。こんなお家だったらいいよねって言いながら、次のパン屋さんを探しながらゆったり過ごした。
一軒目のカフェからしばらく歩いてヴィンテージショップや教会を見て回った。ちょうどお腹も空いた頃、留学仲間がおすすめしてくれたベーカリーで休憩。10月を過ぎるとどんどん日照時間が短くなる北欧では、16時でも夜中みたいに暗い。夜ご飯にパンを選ぶような気分だった。
夜ごはんの前だったから、カスタードデニッシュを1つ選んでシェアした。真ん中の空洞がハートに見えるねって話ながらあっという間に食べ終えてしまった。
次の日の朝、私たちはお目当てのベーカリーに向かった。ここはSNSでコペンハーゲンのベーカリーと検索すると必ず名前が上がるような有名店。着いた時には大行列ができていた。デンマーク人は背が高いから、店内の奥にあるパンを覗こうとしてもなかなか見えなくて、優柔不断な私たちはすぐに決められるか心配しながら列に並んでいた。(笑)
やっとパンが目の前に来た
結局それぞれ2つのパンをゲット。パンに厳しいパリガールの彼女も、これは美味しい! と笑顔になるくらいパーフェクトなパンだった。
街を歩きながらパンを食べ比べした
そして最終日の朝向かったのは、人気レストランのモーニングビュッフェ。ちょっと贅沢する代わり、ランチの分もたくさん食べようと気合を入れてお店に向かった。
店内には、朝早くからたくさんの人がいた。予約をしていなかったから端っこの席だったけど、むしろお店の全体もいろんなお客さんも見える位置で楽しかった。お花屋さんみたいにパンやモーニングメニューがずらりと並んでいて、どれを見てもテンションが上がりまくりだった。
お腹いっぱい食べた
パリガールの彼女もご満悦で、私たちは早速Googleマップにハートのピンを立てて保存した。ちょうど次の週にコペンハーゲンに行く別のフラットメイトがいるから、彼女にここをお勧めしなきゃねって話したくらい、お気に入りの場所ができた。
私にとってコペンハーゲンは、何度でも、またすぐに訪れたいと思う夢の街だった。
なるきよ
憧れのコペンハーゲン、またすぐにね!
アーカイブはこちらから
Tag
Writer
-
Sara
東京で暮らす21歳の大学生。バックパッカー、1人旅、スウェーデン留学…どんな場所にいても「なるようになる!」と信じて強くてハッピーな気持ちで旅を続けている。旅雑誌の編集経験もあり、一眼レフやフィルムカメラも大好き。異国のごはんを食べることも大好き。