第二の故郷へ

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第二の故郷へ

Contributed by Yuzu Aoki

Trip / 2024.12.09

わたしのセカンドホーム、アメリカ・ロサンゼルス。夢だったアメリカの地は、いつしか慣れ親しんだ場所となり、次のステップへ踏み出すための“きっかけの場所”へと変化していった。新しいキャリアを歩むためセカンドホーム、アメリカへの旅を決意したYuzu Aokiさんのかけがえのないインスピレーション集めの旅を全6回でお届け。


さかのぼると私にとって初めての海外は中学2年生の夏頃。
地域の海外派遣制度に応募し、マサチューセッツで2週間弱ホームステイ、ニューヨーク観光で1日過ごしたのが私にとっての初めての海外だった。

英語が話せないなんてお構いなしに“海外”という未知の世界、それ以上に夢が広がる“アメリカ”という言葉に心躍って応募したことを今でも鮮明に覚えている。

私の頭の中のアメリカは“カラフルな色”で埋め尽くされた夢の世界だったからだ。

面接では周りの子が難しい英語で受け答えをする中、
「1分間英語で自己紹介をしてください」というお題に対し、
自信満々に「アイ ライク キャット!アイ プレー サッカーベリーウェル!サンキュー!」と完全に勢いだけで乗り切ったことを思い出す。

この頃には“自分で決めたことは何事も自信を持ってとにかくやってみよう”という考えが確立されていたのかもしれない。
おかげでたくさん失敗もしたが、貴重な経験もたくさんできている。


そんな夢の世界だったはずの“アメリカ”は、いつしか特別な存在ではなく自然と馴染みがある存在になっていた。
そして気持ちのどこかで次こそはもう少し長く、自分の力でアメリカに行きたいとぼんやり思うようになった。


そんなこんなで月日は流れ、2018年8月。
念願が叶い、初めての海外長期滞在である、ロサンゼルスでの1年間の1人暮らしが始まった。
平日は広告代理店のインターンシップとして働いて、夜にはジムへ通い、休日は自転車で近くのビーチへ出かけたり、たまに長距離バスで遠出したりもした。

この一年は、濃かった。濃すぎるほどに濃かった。
今ここには書ききれないから、当時撮った写真を掘り返してみた。


アサイーボウルを待つ現地の高校生



たまにご褒美に食べに行ったチョコがけのソフトクリーム



お気に入りのドーナツ屋さん



本当にどこに行くにも一緒だった相棒2号(1号はジムで盗まれて帰ってこず)



休日に家の近くのビーチで走る男の子



たまに同じオフィスビルの友達とブリトーを買って一緒にランチした思い出の売店



読書と波音を聞くために通ったビーチ



いつも並んでいるsalt&strawのアイスクリーム



サンタモニカでみた最高のサンセット



サンセットに向かって歩く夫婦


そして帰国から5年ほどたった今、興味や直感に忠実に選択を続けてきた私は勤めていた会社を辞め、新しいキャリアを歩もうとしている。28歳になった今、いや、正確には26歳ごろからぼんやりと「30歳になるまでに将来極めていきたいキャリアを見つけたい」と思うようになっていた。

そんな私の背中を強引に背中を押すように、今年1年の目標を「Noは言わない。少しでもやろうかなと迷ったことは全部やってみる」と決めていた自分がいた。この目標のおかげで、本当にたくさんの出会いがあったし、大好きなanna magazineを通じて繋がりをいただき、今こうしてContainerで連載を書かせていただくことができている。最高。ほんとにうれしい。


だから私は30歳に向けて

●大好きな食
●キャリアを歩む上でずっとブレない軸:一人でも多くの人が、ポジティブな人生の選択をできるきっかけを作ること

を軸として新たなキャリアを歩んでみようと決めた。
そのために、少しの人生のモラトリアムをもらってインスピレーションを集めに、第二の故郷ロサンゼルスへ1ヶ月、旅に出ようと思う。

久しぶりに帰るロサンゼルスに何を感じるのだろう。
何気ない日々を、非日常の環境で過ごすことで、ポジティブな人生の選択をできるきっかけのヒントを集めて帰ってこれたらなと思う。
今からたのしみがとまらない。

そしてそんな旅の様子をこれから少しずつお届けすることで、読んでくださる皆さんにもポジティブな人生の選択をできるきっかけ、ヒントを1つでも見つけていただけたら嬉しい。

もちろんそんな大層な理由はなくても、ロサンゼルスの日常を少しでも感じてもらえる記録にしたい。

さあ、楽しんでこよう。わくわく。
いってきます。


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