大雪のストックホルム

Que Será, Será #30

大雪のストックホルム

Contributed by Sara

Trip / 2024.12.03

『旅が私を変えてくれた』
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。


#30


11月に入ると、留学先のスウェーデンはクリスマスムードに包まれていた。10月に初雪が降ってから雪が降る回数もかなり増えて、映画で見たことのあるホワイトクリスマスがすぐそこにある不思議な感じ。

そんな中、真冬の北欧を楽しみたい! と、イタリアとスペインから友達2人が私を訪ねてきてくれた。2人とも中高の友達で、大学はそれぞれ別だけれど、こうして同じ時期にヨーロッパで集合できることは、何回考えてみても夢みたい。留学が始まって私にとって初めてのお客さん。この予定が決まった時から、雪が降るか天気予報をチェックしたり、フラットメイトにも2人が来てくれることを共有したり、ずっと楽しみにしていた。

ヨーロッパの中でも比較的暖かいエリアから来てくれるのだから、せっかくなら雪がたくさん降ってくれないかな〜なんて思っていたら、本当に雪が降った。しかも今まででいちばん大雪だった。


いっぱい着込んで防寒対策ばっちりな2人


いつもは人で賑わうストックホルムの旧市街も、雪が降ったからかこの日は静かだった。雪がしんしん降るという表現があるけれど、それはこのことだと感じた。



街の中心でディナーして、住宅地にあるairbnbに泊まった。ホストのお家の地下室を解放してくれているタイプの部屋。どうやって眠りについたか覚えていないくらい、たくさん話し込んだ最高の夜だった。夜通し雪は降り続けていて、次の日起きてみると、外は真っ白。私たちはみんなで窓に張り付いて、しばらく外を眺め続けていた。






雪の中でもサッカーをしている子どもたち


ふわふわな雪の中をゆっくり歩いて、クリスマスマーケットに向かった。今年最初のクリスマスマーケット。きっと他の都市や国に比べたら小さなマーケットだけど、みんなが列を作ったり、ぎゅうぎゅうになって同じ空間にいることだけでワクワクした。





私たちはワッフルとホットワイン、ジンジャークッキーをゲットした。手袋を外すと手がかじかんでしまう寒さだから、交代交代でゆっくり食べた。





お互いの留学生活を共有したり、留学先の食文化を教えあったり、違った国でそれぞれの生活をしているけれど、どこか同じような悩みを抱えていたり、自分にない素敵な経験をしていたり......今まで以上に逞しくて、魅力がより増した2人はキラキラしていた。大雪のスウェーデン、満喫してくれていたらいいな。



またね!




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