何もしていない日の「お疲れ様」ほど

To Me, Somewhere in the World #158

何もしていない日の「お疲れ様」ほど

Contributed by Yoko

Trip / 2024.12.04

『“今”の心地よさを一番大切に』
未知なモノすべて知らないことを知りたい、自分に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#158


乾杯するときに「今日に感謝」的な一言ではなく「お疲れ様」になるところに、自分が日本人であることを感じる。




ザ・テラスクラブ アット ブセナ。


今年3回目の沖縄本島、ようやく那覇を脱出し、北部へ。名護のホテルで3日間思い切りゆっくりした。贅沢な時間。したことといえば、プールに入り、何かしらを食べ、散歩して、眠って、喋って、ぼうっとして、人生の基本と余暇の掛け合わせみたいな動作の繰り返しだけ。それを贅沢な場所ですみわたる空と海を見ながらできるのだから、これ以上の幸せなんてこの瞬間にはない。


夜ご飯にたっぷりのお肉を。



ルームサービスで好きなものを。



ラウンジでティータイムとカクテルタイムを。


本当にたっぷり食べ物を食べ、何度も乾杯をした。幸せ、幸せ、私も私たちもみんな幸せ。一瞬毎に思ったし、本当に、何も疑いようはない。


朝ごはんを食べながらこの景色。


海の近くに住んでいるとき、海を見に行く頻度はそれほど上がらなかった。部屋から海が見えるロケーションには憧れるけれど、近くに住んでいるくらいなら、それほど海は身近にならない。だからこそ海がいつでも見られるホテルステイでは、海をしみじみ見てしまう。そこに何があるわけでもないのに。


夕日くっきり。


今年もすでに終わりへ向かっている。1年毎に体感の早さが加速していく割に、内容は濃くあれただろうか。加工された世界や虚構の世界で消費するほどの時間はないと、現実の世界で思う時間が増えた。それでも新たな場所や人との出会いは、一日を楽しくしてくれる。だからどこかへ行くし、行きたいと思うし、それも自分らしさの一部で、今を今として成り立たせるための意味のある行為だと信じたい。


天気良好。


さて那覇の次の予定は香港。だが間がそれほど空いていなかったので、自宅へは戻らずに台中へ。ちょうど移動日は那覇→台中路線の就航日だったようだが、立ち寄る都市を迷っていたゆえに、台北経由になってしまった。桃園空港からバスで直接、台中駅に向かったので、今回は台北滞在はなし。

台中ではいつものお茶屋さんでもはやお気に入りの茶だけを買い、すぐに高雄へ。台湾は今年4回目…それでもいつも西側だけになってしまうので、次こそ東側に行ってみたいな。


沖縄のDFSも冬仕様。




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  • Yoko

    長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。