
Between the waves #130
雨と雷とピザ
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2025.03.04
#130
今年も雨季がやってきた。
バリの気候をシーズンで表すと「暑い」か「めちゃくちゃ暑い」。
去年は雨季がほとんどなかったと言ってもいいくらい雨も降らず、乾季にしか良い波が来ないスポットでも1年を通してずっとサーフィンができた。
今年は例年通り、夜になると雨が降り出して曇り空になる日が多かった。
大好きなスポット、ウルワツもオンショアで風も悪く、毎朝起きてどこへサーフィンに行くかチェックしないといけない季節になってきた。
湿気もひどくて、蚊も多くなってくる季節。
ハイシーズンではないけれど、この時期ならではの良さもあって、嫌いではない。
部屋にこもってテイクアウトをオーダー、見たかったシリーズや映画を見たり、なんだかまったりな日々。束の間に出る太陽のありがたみを肌で感じる。





いつも海で会う友達に会えないのは寂しいけど、この時期ならではのスポットでサーフィンするのも新鮮で楽しい。
2週間ほど前、嬉しい来客があった。
なんだかんだ出会って1年以上、毎回会うたびにものすごいインパクトを残していくオージーサーファーのToby
シドニーでやっていた自分のビジネスを閉めて、これから新しいことを始めるみたいで48時間の弾丸トリップでバリにやってきた。
「Miki! 今日何しているの?午後バリに着くんだけど楽しいことしようよー!」とフライトチケットの写真が送られてきた。毎回こんな感じで彼がやってくるのを知るのはその日(笑)。
金曜日だったこともあって午後の仕事を終えればそのあとはフリー。
「今からサーフィン行って、仕事してその後は特に予定はないよ」
「じゃあBinginでサンセットサーフィンして、ビール飲んで、ディナー行って、少しパーティーして明日は早朝サーフィンね!」
会話開始後3分で予定が決まった、友達歴が長い訳でもないし、常に会う友達でもないけど一緒に過ごす時間が濃過ぎて何をするにもすんなり進んでTobyとの時間はお互い素が丸出しになる。仕事を早めに切り上げてサンセットに間に合うよう彼が泊まっているvillaで合流。6ヶ月ぶりの再会だったけど、「Heeey」と言いながら部屋に入るとビールを片手にいつも通りの時間の始まり。
目の前の海にパドルアウトして陽が沈むまで笑いながらサーフィン&キャッチアップ。
「2 more waves and we will go!」と言い続けながら最後は真っ暗になるまで海に入っていた。
villaに戻って準備をして行きつけのレストランへ、オイスターとシャンパンで乾杯。
お腹いっぱいになるまで食べて笑って、次はfriday partyがあるLola’sへ。
マルガリータを片手にラテンな音楽でダンスした後は歩いて次のスポットへ。
体格が大きい彼にキープアップしながら飲み続けた夜。
Tobyにとってはlittle partyだっだけど、私はというと完全に酔っ払ってbig partyになった。
そんなことも関係なく翌朝は5時に起きてサーフィンにいくのがお決まり。
誰もいないウルワツにパドルアウトして1時間サーフィン、午後も波が良い場所を見つけてもう1セッション。
旅の締めにマルガリータとバーガーを4時から飲んで食べる。
恋愛、人生、とにかく何についても深いところまで話すのがいつもの恒例で、この日も例外じゃなかった。
「I love you」と言える友達関係、本当に欲しいものは何なのか、お互いのこれからのゴール、どんなトピックでもjudgmentなしで聞いて答えてくれる真っ直ぐさはやっぱり変わらない。
次は6ヶ月以内に帰って来てね! なんて言いながら濃すぎる48時間を過ごしてシドニーへ帰っていった。

Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。









































































































































