
Between the waves #133
ただいまオーストラリア
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2025.03.19
#133
どこのカフェで飲んでも美味しいコーヒー、澄んだ空気、カンガルー、コアラに注意の道路標識。
こんな何でもない日常の風景が大好き。オーストラリアにまた帰ってきたことを実感させてくれた。


ブリズベン行きの航空券を買ったのは3週間ほど前。
私は年末年始の10日間をノース・ストラドブローク島とゴールドコーストで過ごすことに決めた。
バリとは違った良さがあって、落ち着いたライフスタイルと、海の近くでの生活、抜群のセンスのカフェやお店で溢れるこの国は戻ってくるたびに、住みたい願望が強くなる。そして今回も同じだった。
初めて行くノース・ストラドブローク島は、ブリズベンから船で20分ほど離れた小さな島。地元の人たちにとってはバケーションの目的地、ホリデーシーズン真っ只中だったからか人で溢れていた。
クリスマスから年末年始の期間はほとんど誰も働いていないオーストラリア。毎日海に行き、家族や友達と1日過ごすのが定番。4WDでビーチ沿いをドライブし、自分たちのスポットを見つけて日が暮れるまでサーフィン、ビーチサッカー、ジェットスキー、釣りをするという何とも贅沢な日々。
新鮮で美味しいシーフードとジンジャービールを毎日飲みながら、みんなで早くリタイアしてこんな日々を毎日送りたいと口を揃えて言っていた。






10月にバリで出会った友達にも再会、ストラドブルークは彼らの地元。
またここで会えるなんて思ってもいなくて、みんなが毎日お気に入りのスポットを案内してくれた。
バリはやっぱり人を繋げてくれる場所。
ローカルのスーパーに行って新鮮な野菜を買ったり、早朝からコーヒーを飲んでサーフィンやウォーキングをしたり、夜はリビングでテーブルを囲む。本当に何気ない時間がどれだけ恋しかったかを思い出して(バリではこんな家庭的なことしないから)やっぱり家族を持つならこの国だなと実感。




最後の2日はゴールドコーストのバーレーヘッズへ向かった。
24歳の時に住んでいたこのエリア、数年前に比べるとだいぶ忙しなくなったゴールドコーストだけど、たくさん思い出があるこの地に戻ってくると「ただいま」と言いたくなる。
スウェルがピックアップした2日間、年明けから最高に楽しい波でサーフィンをし、親友ともキャッチアップ。
4年前にここでサーフィンを始めた時は自分のボードも車も持っていなくてシェアハウスのオーナーに借りた大きな板を片手に自転車で毎日ここに通ってサーフィンしていた。
大きなセットの波に揉まれながらやっと波に乗ることができれば満足だったあの頃に比べると、ローカルに混ざってどんな波でも楽しめるようになった今を振り返り、感慨深くなった。


夕方はお気に入りのボードウォークを20分ほど歩いてヘッドランドまで。
真夏のオーストラリアは日が沈むのが7時頃。ピンク、オレンジに染まる空を見ながら他愛もない会話をして1日を終える。
旅行だけど、なんだか住んでいるような感覚で、何もかもが恋しくなりバリに引っ越して初めて、そろそろインドネシアから落ち着きたい場所へ移ろうかと考え始めた。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。










































































































































