
Que Será, Será #35
リヨンのんびり記録
Contributed by Sara
Trip / 2025.03.18
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。
#35
2024年最初の旅先にフランスを選んだ私は、パリからリヨンへ向かった。リヨンはフランス第2の都市で、大学の友達が留学している場所。
パリからリヨンまでは、バスで6時間の1人旅。みんな大きな荷物を抱えて乗り込んで、思い思いの過ごし方をする。私は音楽を聴きながら考え事をしたり景色を見たりしていたけれど、隣の女の子は乗り込んだ瞬間から落ち着きがなかった(笑)。コンセントはどこにある? お手洗いってバスについているんだっけ? とたくさん質問された。毎回びっくりしたけれど、私も1人だったし、いきなり会話が始まる感じって旅っぽいし、話しかけられる度に実はちょっぴり嬉しい気持ちだった。パリからだいぶ離れてのどかな風景が広がり始めた頃、横を見たら彼女はぐっすり眠っていて、なんだか安心した。

景色を撮ったつもりだったけれど、彼女も写っていた
そんな風にゆったり過ごして、6時間のバス移動を終えて、リヨンに到着した! リヨンで暮らす彼女とは、この前の月にフィンランドに一緒に行っていた。1ヶ月も経たないうちの再会。でも駅で彼女を見つけた瞬間、思わず駆け寄ってハグをした。ただの待ち合わせなのかもしれないけれど、やっぱりヨーロッパでの集合は特別。いつも、みんな生きてる! 私も生きてる! って、嬉しく誇らしく思いながらハグをしていた。
夜遅くに着いたから、この日はすぐに眠りについた。彼女のお部屋にお邪魔して、用意してくれていたお布団でぐっすり眠った。
翌朝、彼女にリヨンを案内してもらった。でも年始の日曜ということもあってお店はどこもお休み。それならゆっくりしよう、と、一緒に何を作るか話しながらスーパーで買い出しをしておうちに戻った。

フランスパンは手持ちしちゃうよね

マカロンアイスを発見。パリお土産のマカロンと一緒に、ここでも開封式をした(笑)

マカロンアイスの完璧な断面、おいしかったな
彼女とは同じ大学の同じ学生団体に所属していた。この団体では国内外をバックパックで旅していたから、旅に出るとよく自炊をする。彼女と一緒にこの団体で国内旅をしたときは、ごつごつの大きなハンバーグを作ったり、フワフワのスクランブルエッグで完璧な朝ごはんを作ったりした。この経験にプラスして、私たちは留学生活で自炊する機会が格段に増えた。外で食べるごはんも最高だけど、お部屋で自炊してのんびり過ごすのも私たちらしいと思う。

彼女の提案で牛丼になった。いつぶりの牛丼だろう......!

完成!チーズ、ワイン、ハム、フランスパンも
ゆっくりごはんを作って、たくさんお話して、リヨンにいることを忘れてしまうくらい、お部屋の中でのんびり過ごした。次の日はランチをしに街に出た。キッシュが美味しそうなカフェに入った! ランチを食べながら、今日の夜ごはんは何を作ろうかってまたごはんの話。平和でハッピーで、これも私たちらしい時間の過ごし方だったと思う。

ランチしていたら初雪が降り始めた、ラッキー!
ランチを食べてスーパーに向かいながら、夜ごはんはお鍋にすることにした。残っている野菜とチキンを入れて、フランスっぽくカマンベールチーズを上に乗せちゃおう! と決めた。シンプルで簡単だけど、間違いなくおいしい。作る段階からもうおいしさが溢れ出ていて、自分たちを褒めながら作っていたくらい。


おいしすぎてハッピーフェイスな友達:)
こんな風にほんとうにのんびり過ごしたリヨンでの日々。ごはんを作って、お散歩して、またごはんを作る。映画を見たり、留学中のことや今までの人生のことを話したり、溶けちゃうくらい温かくて幸せな時間。こんなに居心地よく過ごせたのは、ハッピーで優しくて、でも勇敢で、なるようになる! マインドを持った強い芯がある彼女のおかげ。お互いに素でのんびりできる関係性を築いてきた今までの自分たちにも、心からありがとうと言いたい。
パリ、リヨンをまわった初めてのフランス旅もこれにておしまい。違う場所で暮らしているけれど、私のヨーロッパ生活に欠かせない2人の友達に会えて、たくさんエナジーチャージできた時間。感謝の気持ちでいっぱい。自分がもらったパワーをみんなにお返しできるように、私もがんばる! と思った旅だった。

帰りの飛行機からかわいい空が見えた
じゃあねフランス、またね!
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Sara
東京で暮らす22歳の大学生。バックパッカー、1人旅、スウェーデン留学…どんな場所にいても「なるようになる!」と信じて強くてハッピーな気持ちで旅を続けている。旅雑誌の編集経験もあり、一眼レフやフィルムカメラも大好き。異国のごはんを食べることも大好き。










































































































































