
FIND YOUR OWN #19
ニュージーランドでバンライフ
Contributed by KYOKO
Trip / 2025.03.04
2022年の年末、ニュージーランドからすべてがはじまった。暮らすように旅をするKYOKOさんが教えてくれる、「無期限無計画旅」のススメ。
#19
ノープランで来たニュージーランドの旅も、残り1週間。
最後の1週間は、念願のバンライフをすることに。友達のバンに乗せて貰い、5日間くらいかけて南下していくプラン。
旅の相棒は、ラグランのバックパッカーで出会ったイギリス出身のキャム。彼がもつ独特のユーモアが面白くてすぐに仲良くなった。空を見て星を指差しながら、「僕はあの星、D505から来たんだよ。kyokoはどこから来たの?」なんて言い出す変わり者。バナナの食べ方も変で、ヘタを下にして上から食べるスタイルが彼の中では定番らしい(笑)。

こっちから食べるらしい
そして音楽の趣味が合うから、お互いの playlist をシェアするのが楽しい。
Izzy Bizu のWhite Tigerが流れてきた時は、これ好きだったな〜と当時の懐かしい気持ちを思い出させてくれた。そんな感じで曲をチョイスし合っていたので車内も楽しかった
旅の予定は、ざっくりとお互いの行きたい場所をリストアップしたけど、どんなプランにするかは未定。1週間後にオークランド空港からニュージーランドを出国予定なので、わたしはそれに合わせて動かないといけない。どうなるのだろうか。わたしは先の予定を「きっちり」決めるのが苦手なタイプ。予定って何があるか分からないし、その時の直感に従いたいからフレキシブルな方が旅しやすい。キャムは、ちゃんと決めなきゃいけないこと(キャラバンパークや食料の調達)はしっかり調べて決めるけど、良い感じにゆるいところもあるので気が合う。
旅をしていると、「その場で仲良くなった友達と一緒に旅する」なんてことがわりとある。出会ったばかりなのに「一緒に旅する=同じ時間を共有する」のだから旅をする相手と気が合うかそうじゃないかを見極めるのは重要なんだけど「わあ、この人と旅しない方が良かった〜」なんて後悔をしたこともあった。それも含めて旅なんだろう。そんな後悔も今となっては笑い話。その時に必要な経験だったのだろうし、意味のないことなんてないってことかな。
そして、最初の目的地は「ブルースプリング/ Blue Spring 」
友達がこの場所を載せていて、写真を見た時に鳥肌がたった。ニュージーランド滞在中、絶対に見てみたかった場所の1つで、その話をキャムにすると彼も行ってみたい場所の1つだったというので、目的地1つ目はすぐに決まった。
駐車場に車を止めて、さっそくブルースプリングを見るためにウォーキングコースを探す。入り口から少し歩くと川の流れる音が聞こえてきた。そして、流れる川の水を見て一瞬時の流れが止まった。

言葉がでないほど、透き通っている
こんなに透き通った川を見るのは初めてかもしれない。
川の水の透明度もそうだけど、ここに流れる空気が驚くほど透き通っている。ウォーキングコースは往復すると3時間かかるというので、暗くなる前に引き返すことにした。充分すぎるほどマイナスイオンを吸って頭の先から足の先まで澄んだエネルギーを吸収した。言葉で表すのは難しいけど目には見えないパワーみたいなものを感じた。


ウォーキングコースを引き返す頃には、太陽が沈みはじめてすっかり雰囲気が変わっていた。
バンに乗り込んでうちらの大好きな曲を爆音でかけて、窓を全開にしながら風を感じる。気持ちいい〜!!! 最高すぎて時間なんて忘れていた。気づけばすっかり暗くなっていた。次の目的地(今夜眠る場所)まではもう少しかかりそうなので、車を停められる場所を見つけて、夜ご飯を作ることにした(ランダムに選んだ道路の脇道の駐車場。ここがどこなのか全く分からない(笑))。

わたしはマッシュルームを切る係

ガスコンロがあるとどこでもクッキングできるのでめちゃくちゃ便利!

テーブルはないので自然のテーブルということで
この感じ久しぶりだな〜と喜んでいる自分。オーストラリアでワーホリしていた頃、ロードトリップ中に同じようなことをしていたのを思い出す。東京の外れ、割と田舎な場所で幼少期を過ごしたわたしにとって「自然で過ごす」ことは日常だったけど、大人になるにつれて都会での生活が多くなるにつれて忘れていた日常をオーストラリアやニュージーランドの自然が思い出させてくれた。わたしにはこっちの方が合っている。
食べ終わる頃には、あたりはすっかり真っ暗になっていたので急いで今日眠る場所へ向かうことにした。今日泊まる場所(駐車場)は「ロトルア」。目的地までは30分くらいで着いたけど、駐車場はキャンプバンやバンで大混雑していた。近くのトイレで寝る準備(歯磨と洗顔)をしてから、今日も早めに就寝。「ロトルア」は相変わらず硫黄の匂いがすごい。
明日からの予定は未だに未定。ロトルアには以前きたこともあるし、あまり惹かれないとキャムに伝えると、「タウポ」に行くのはどう? と提案してくれたので、「わたしもそこに行ってみたいと思っていた!」ということで次の目的地が決まった。そこで、「タウポにあるトンガリロっていう山に登ってみたいと思っているんだけどどうかな?」と提案してみると「行ってみたいと思っていた場所だけど、登山するには準備が必要だよ? 服装とか泊まる場所の予約とか」と現実的な事を言い出すキャムに対して、好奇心が強いわたしは「大丈夫!登りたい!」と即返答して次の目的がどんどん決まる。
次の日の朝、お決まりのマクドナルドへ向かう。
そうここだけの話、このロードトリップ中に何度マクドナルドにお世話になったか分からない。無料のWi-Fi、トイレがあるだけでバンライフ中のわたしたちにとってはオアシスなのだ(笑)。

何度もお世話になったマクドナルドのトイレ
設置されているWi-Fiを借りて、トンガリロに向けての予定を立てる。トンガリロ登山は、しっかり予定を組まないといけない。前日に泊まる宿の予約、天候のチェック、どのコースから行くのか、登山に必要な服装の準備など。登山口までは指定されたシャトルバスで向かうのだけど、わたし達が予定している日程だけ定員オーバー。諦められない! ということでキャムが直接、シャトルバスの会社に電話して直談判してくれた。そしてなんとか無事にチケットを確保(海外では直談判してみると解決することが多かったりする)。
お互いに調べ合いながら30分ほどで全ての予約完了。キャムがいてくれたおかげでスムーズにいった。「トンガリロ登山」は2日後、今夜はタウポにあるフリーキャンプへ1泊。明日、予約したキャラバンパークへ向かうことになったので、今日1日は「タウポ」周辺の観光をすることに。
ニュージーランド生活、最後の最後でトンガリロ登山ができるということだけでわたしはワクワクしていたので、他の予定は何でも良かった(笑)。どうやらやっぱりキャムは調べること(ディグり)が好きらしく、ここに行ってこれを見たい。ここにも行ってみない? と次から次へと提案してきてくれたので全て「オッケー」と答えた。まず始めに向かったのは、地熱地帯が多くあることで有名なロトルア・タウポエリアにある「間欠泉」を見れる観光地「Orakei Korako Cave & Thermal Park」という場所。

ボートに乗って向かう

見たこともない景色と自然の色

まるで違う惑星に来た気分

これが自然の色なんて
ニュージーランドの日中は、日差しが強いので溶けるほど暑い。
日陰があまりなくて、歩き回ってもうクタクタ。
本日の目的地のタウポに向かうことに。
フリーキャンプ場に向かう前に2つ寄り道した。

Huka Falls

ここの滝は水量が凄くて、川の流れる音も凄かった

タウポからボートで、マオリの彫刻を見に行った
明日は、トンガリロ山に登るために近くのキャンプ場に移動する。
今日はたくさん太陽を浴びたので、ぐっすり眠れそう。
念願のトンガリロ山に登れるなんて夢みたい。
ワクワクが止まらない!!
つづく
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KYOKO
東京生まれ東京育ち。自分に合った心地良い生活を送るためにたどり着いたオーストラリアのビーチタウン。自然と調和しながら太陽をいっぱい浴びスローライフを送るなか、旅や人生のなかで見つけた学びや経験をシェアしたい! と思うようになり文章を綴る。人生楽しむ! がモットー。









































































































































