
Piccola Stella #10
GoodBye Cagliari edition
Contributed by Shiori Ota
Trip / 2025.02.21
#10
そうして過ごしているうちに、村を去る日がやってきた。
毎日の教会の鐘の音も、夕焼けの美しい景色も、お年寄りが集まる広場ともおさらばする。
ギリギリまで、出発日を迷っていたけれどスケジュールを調整して数日前に船のチケットを購入。
レミーが彼のキャンピングカーで南側にあるCagliariまで送ってくれることに。
かなり大きくて古い車だったから心配だったけど、一回ガス欠で停車した以外は問題なく動いていた。道の真ん中で、レミーがガソリンを走って買いに行ったので、ヒヤヒヤ。
海の綺麗な景色と、街を通り過ぎて、景色をただ見つめているうちに記憶に残る場所たちは過ぎ去ってゆく。




到着したのは夕暮れ前。ちょうどアートフェスティバル*があるタイミングだったので、レミーと街散策しつつ、会場へ足を運ぶ。
*In Verticaleというビデオアート作品がCagliariのシンボルであるthe Elephant Towerに上映されるイベント。



カクテルとサンドイッチを食べて、上映されていた映像についてお喋り。レミーは作り込まれたコマ撮り作品が好きだったみたいだけど私が一番興味を持ったのは、被写体の顔の寄りで私の聞き取れない言語で被写体がエモーショナルな状態で話し続けている映像。
夜はキャンピングカーで寝泊まりして、次の日はレミーとさようなら。大変お世話になりました。夜出航の船を待ちながら街を散策する。








早めに船乗り場に到着。場所があっているかわからなくて、そこら辺にいる人と確認しつつ時間を潰して待つ。




大きな水ボトルと、パニーニを持って搭乗。降りる数時間前にうろうろしてみたらいろんなスペース、テラス、プール(この時は使えなかった)などもあった! 犬もたくさんいらっしゃいました。



素敵なテラスを見つけたと思ったら、このカップルが徐々に近くなるナポリの街を望遠鏡で眺めていて、気がついたら二人とも違う方向をみていて、なんだかとてもキュート!

ナポリ到着直前の景色。青緑の海で渦を巻いて大量の鳥が飛び回る光景を目の前に、たくさんの人がテラスに出て、その光景を眺めていた。知らない街にもうすぐ到着するタイミングの、ほんのわずかの光景はとても印象的で、今でもすごく覚えている。
次回ナポリ記録に続く~
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Shiori Ota
1997年生まれ。2020年以降ファッションポートレートやパーソナルプロジェクトの中で、美の多様性やボディポジティブ、女性のまなざしの重要性について問いかけながら作品やzine制作を続けている。クライアントワークでは、女性ファッション誌、ウェブメディア、アパレルブランドの撮影を主に行う。









































































































































