ホームと呼べる場所

Between the waves #137

ホームと呼べる場所

Contributed by Miki Takatori

Trip / 2025.03.31

ひとつの場所に留まることが苦手で、さまざまな国を転々と旅してきた高取美樹さん。それぞれの場所で、暮らすように旅を続ける彼女が切り取る、何気なく、そして特別な瞬間。

#137


長かった雨季が終わり、やっとやっと待ちに待った乾季がバリに到来。
週末、波が上がったウルワツで朝から夕方まで、ご飯をはさんでサーフィン。1日4時間、土日で8時間以上海の中にいたせいで、日曜の夜は疲れ果てて8時半にはベッドへ直行。


飲み終わったココナッツの中身が一番美味しい



海から見るサンセット



ポルトガル出身のサーファー友達Rita



最近の朝の定番、近所のカフェでアーモンドクロワッサンとホットラテ 40K(400円ほど)



久しぶりの強い日差しで顔も体も真っ黒に焦げた日本一時帰国前の週末


日焼けの皮がポロポロと剥がれ始めた頃に、1年以上ぶりの日本。
家族、友達からの第一声は「黒っ!!」、電車に乗っても馴染まない色の黒さと、海水と太陽で色が抜けた髪の毛で浮きまくる日本での滞在にももう慣れてきた(笑)。

いつ帰ってきてもやっぱり家は最高。今回は桜を見たくて3月のフライトにしたけど私が帰ってきた週は冬型低気圧か何かのせいで福岡でも凍えるほど寒かった。桜も今回はお預け、来年こそはもっと暖かい時期に帰ってくる。

1週間経つとそろそろ海とサーフィンが恋しくなってバリに帰りたくなる衝動に駆られ、みんなの波情報を見るのをやめた。
この後のサーフトリップのためにも、キズパワーパッドと消毒、とにかく怪我に役立つアイテムをドラッグストアで大量購入しお菓子とともにスーツケースに詰め込む。これが毎年日本に帰ってくる大きな目的のひとつ。今年でバリに住み始めて4年、この4年で大きな変化がたくさんあって、バリは今やセカンドホーム。

離れる度にどれだけ素晴らしい場所か気付かされる。
それと同時に日本に帰ってくるとコンビニのクオリティもしかり、やっぱり自分が生まれ育った大好きな国だと実感する。
Home is where your heart is ってよく言うけど、ホームと呼べる場所が世界中にあることって最高。
同世代の友達みたいに、結婚して家族を持っている訳でも、家を建てた訳でもないけど、今の私にとってバリ、オーストラリア、日本を行き来しながら毎日サーフィンに明け暮れることが出来る生活があることが財産。

美味しいご飯をたらふく食べた2週間を終えて、バリへ戻ってきた。


ただいま、福岡



日本のコンビニに一番興奮する私はもはや観光客?



Miki



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