ストックホルム暮らし

Que Será, Será #37

ストックホルム暮らし

Contributed by Sara

Trip / 2025.03.26

『旅が私を変えてくれた』
バックパッカー、1人旅、そして留学。現地に足を運んだからこそ見えてきた、それぞれの国でのそれぞれの暮らしかた。「なるようになる!」をモットーに旅をし続ける大学生saraさんの、「旅の記憶」をシェア。


#37


私の留学先ウプサラは、スウェーデンの首都ストックホルムから北に1時間ほど進む場所にある。第4の都市と言われているけれど、かなりコンパクトで人の流れもゆったりしている。自然ものんびりライフも好きだけど、ニューヨークやロンドンのようなビッグシティによりときめくことが多い私にとって、ウプサラ生活だけではちょっと物足りなく感じてしまうこともあった。そんな時、シティ欲を満たすように訪れていたのがストックホルム。


ストックホルム中に店舗があるいちばん好きなベーカリー


最初にストックホルムに行ったのは留学が始まってすぐの土曜日。寮で同じフロアに住むイギリス人の子が誘ってくれて、その子のイギリス人の友達と5人で行った。その時は彼女たちの早すぎる英語、イギリス独特の訛り(しかもみんな出身地域が違って訛りもそれぞれ)、ギャルらしいスラング続きの会話に圧倒されてしまって、街を楽しむ余裕はなかった。そんなちょっと苦くて悔しい思い出で始まった私のストックホルムvisitだったけれど、その後友達とも1人でも訪れて、ストックホルムのおすすめをたくさんシェアできるくらいにはなれた。


ウプサラからストックホルム行き電車に乗り込む瞬間


ストックホルムは14の島から成っていて、島ごとに雰囲気も違っている。旧市街が広がる島、その上にあるショッピングエリア、その下のローカルレストランやカフェが多い島にいくことが多かった。


旧市街にあるスウェーデン王宮の宮殿。これは真冬の衛兵交代



春の建国記念日にはスウェーデン出身ABBAの演奏をしていた


fikaが浸透するスウェーデンの首都なだけあって、ストックホルムにはカフェもベーカリーもたくさんある。どのカフェも緑がいっぱいで、間接照明やキャンドルがたくさん置かれている。ドッグフレンドリーで、1人でも誰かとでも安心できるつくり。





そしてどのお店にも必ずシナモンロールがあるのもスウェーデンを感じるポイント。お店によって渦の巻き方や生地のモチモチ度合いがそれぞれで、スウェーデン人の友達たちの中には明確な好みを持つ子もいた。日本人が各コンビニのおにぎりで好みがあるような感覚なのかもなんて思っていた。(笑)


大きなシナモンロールを4人でシェアした日



cheers!


ストックホルムに来るといつも、よく歩いていた。トラムもバスも地下鉄も便利なのだけど、少しの電車移動なら時間をかけてでも歩きたい! と思う街だった。コーヒー片手に友達とおしゃべりしたり、時には1人で街ゆく人のファッションを見たり......ウプサラだけでは、どこか縮こまってしまうような感覚をオープンにして、新しいインスピレーションをもらったり、気持ちをリセットしたり、そんなきっかけになっていた大切で必要な時間だったと思う。


壁の色も街ゆく人のファッションセンスも最高



春夏を感じるフラワーマーケット


ストックホルムは私にとって、そこに訪れて街を歩くたびに、自分がここで暮らしているみたいな感覚になってしまう街でもあった。実際ウプサラから近い距離にあるからそう感じるのは自然なことかもしれないけれど、観光地巡りだけじゃなくて、ローカルな過ごし方に目を向けて、そこに溶け込むことが心地よかった。

スウェーデンで大切にされている考えの一つに、“Lagom”(ラゴム)というものがある。多すぎず少なすぎず、ちょうどよく、という意味。カラフルだけどビビットすぎない建物の壁も、程よい距離感で話しかけてくれる店員さんも、まさにラゴムだと思う。そんなちょうど良さがより魅力的にさせているのかもしれない。いつかのストックホルムからウプサラに帰る電車の中で、こんなことを考えたのを思い出した。

ウプサラと同じくらい、ストックホルムも私のスウェーデン生活に欠かせない大切な場所。留学が終わって東京に戻って、そしてまたスウェーデンに帰ることができたら、スウェーデンの姿がどんな風に自分の目に映るのかとっても楽しみ。


I love Swedish❤︎


そして、私のContainerでの連載『Que Sera Sera』もこれにておしまい。
いつも温かくサポートしてくださった編集部の皆さん、ほんの一部でもこの連載を読んでくださった方に心からの感謝を伝えたいです。ありがとうございました。一読者として大ファンだったContainerにこうして参加できたこと、幸せで嬉しい日々でした:)

私もみなさんも、これから先、なるようになる! マインドで楽しくハッピーに過ごせますように。

それでは、じゃあね! ありがとうConatiner❤︎


アーカイブはこちらから

Tag

Writer