Photographer Miyu Fukada presents
Pelangi The Rainbow with ibu ibu
at Container Graphic Gallery
Contributed by anna magazine
By / 2019.12.23
世界中を旅をしながら、カルチャーや暮らし、人物をフィルムに収めるMiyu Fukada氏。ここ5年ほど毎年訪れているというインドネシアで撮影した写真を7色に分けて、彼女なりの「インドネシアの虹」を表現した今回のエキシビジョン。
被写体のほとんどは、インドネシアの市場で働く、おばちゃんたち。カラフルな伝統衣装を身にまとい、色鮮やかな生鮮食品を市場で売る姿は、どこか懐かしさを感じてしまうようなあたたかさがありました。
こちらの壁では、今回のコンセプトでもあるインドネシアの虹を表現。写真の色味が赤、青、緑、黄、白、ピンク、ブラウンの7色のラインで分けられています。
大判の布に写真を転写した作品。インパクト抜群で、まるで市場にいるような臨場感があります。
インドネシアの伝統的な花柄の布を背景に、市場で売られているバナナ、唐辛子など鮮やかな食材にフォーカス。
白壁にオリジナルZINEをコラージュしてレイアウトしたスペース。
物販スペースでは、オリジナルZINEをはじめ、インドネシアのグラフィックデザイナーとのコラボロンT(まだ在庫がございますので、ご購入希望の方はcontactよりお問い合わせください)や写真のプリント、バティックパンツ、さらにはインドネシアが誇る万能薬ボカシオイルなど、バラエティ豊かなラインナップでした。
また、初日の12日(木)に開催されました。市場で働く活気あるおばちゃんたちの魅力について、深田氏に熱く語っていただきました。日本やヨーロッパだと男性が多いイメージの市場ですが、インドネシアでは圧倒的に女性が多いのだとか。当日は、たくさんの方々が来場され、ローカルなトークに耳を傾けていました。
市場は、現地の人にとって当たり前の存在。生活の一部として溶け込んでいますが、日本人の私たちにとってはとても新鮮な光景。見えない価値に光を当てるという部分で、anna magazineとリンクする部分もあり、とても共感しました。この写真展がなければ、知ることはなかったインドネシアのおばちゃんたちの魅力。どんな国でも、アクティブに強く生きる女性たちはかっこいい。そんなことを思い起こさせてくれる素敵な写真展でした。
最後にお伝えしたいのは、プラスチックフリーへの取り組みです。
今回の展示装飾はもちろん、レセプションのドリンクまで、プラスチック不使用で展示が作り上げられました。「東京でレセプションやオープニングパーティーに行くたびに、プラカップやゴミの多さが気づいた。インドネシアのバリで始まったプラスチックを使わない政府の意向もあり、写真を飾る際に実践してみたかった」という深田氏。「都内でのレセプションパーティーでのあり方を考え、実際に可能なのかという点においても挑戦だった」と語っています。
徐々に日本でも浸透し始めてきたプラスチックフリーの取り組み。まだまだ私たちの身の回りには、プラスチック製品が溢れています。将来を見据え、小さなところから意識していきたいと考えさせられる写真展でもありました。
企画展の連載「インドネシアの虹の色」のアーカイブはこちら。
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anna magazine
「anna magazine」は、ファッションからライフスタイルまで、ビーチを愛する女の子のためのカルチャーマガジン。そして、「anna magazine」はいつでも旅をしています。見知らぬ場所へ行く本当の面白さを、驚きや感動を求めるたくさんの女の子たちに伝えるために。